4月上中の貿易統計速報が出た。貿易赤字は約8千億で4月全体では1兆円を超えるものと予想される。輸出額が13%減少、輸入が14%増えていることが主た る要因となっている。貿易赤字そのものがオイルショックの1980年以来。これが貿易外収支でどのくらい回復できるのか、4月の国際収支速報が注目される。 いずれにしても日本経済への大震災の影響は10%前後に達することが明らかになってきた。これが震災・津波によるものか、原発事故によるものかは判断でき ないが、いずれにしても構造改革路線をそのまま突っ走るだけでは乗り切れないことが明らかである。 今は水ぶくれ・金ぶくれ状態ではなく、出血が止まらない貧血状態だ。さらにスリム化することよりも、まずは輸血だ。しかも即時に相当大量の輸血が必要だ(そ の前に止血が必要だが)。資力の逐次投入は、将来に禍根を招くことになるだろう。 いま構造改革の推進を唱えることは、風邪をこじらせて肺炎になった患者に冷水マサツを強制するようなもの。財界首脳部もそろそろこの辺で気づいてほしいも のだ。