赤旗の水曜エッセーが、今は「日本髪つれづれ話」という連載。

前進座で床山をされている谷川さんという方の文章だ。

これが初耳話満載。こんなことも知らずに時代小説を読んでいたのかと思うと、ちょっと恥ずかしい気分にさせられる。

風呂はなく銭湯通い。洗髪は月に1,2度、洗い粉で脂分を洗い流しました。大量に湯を使うので髪洗いの札は別料金でした。

…日本髪は頭が痒くなっても指でかくと乱れるので必ずかんざしでかき、櫛で乱れを整えました。そのしぐさにも女性の美しさが垣間見えました。

ということで、恐ろしく汚え! 毎日朝シャンが習慣の女性には卒倒するような話です。相当匂ったことでしょう。

うちのおふくろは、私が物心ついた頃はほとんどパーマでしたから、あまりこの手の話とは縁がありませんでした。ただ美容院へ行くのに「カミイさんに行ってくる」と言っていたので、田舎では両方兼ねていたのでしょう。

女性の洗髪料は私が学生の頃までまだ残っていました。でも実際にはショートカットの人には取っていなかったのではないでしょうか。良く知りませんが。

名前は知っていても実物や実際の使用法が分からないものがたくさん出てきます。

鬢付け油、洗い粉、桃割、櫛・かんざし、つまみ細工、薬玉、姉さんかぶり、箱枕、床山…

少し調べておきましょうか。


髪型(ウィキペディア)

丸髷、桃割れ、高島田などの髪型は江戸時代後期からのものだそうで、意外と新しい。束髪、耳隠しは明治に入ってからで、203高地はもちろん日露戦争後。

その他やたらと種類があって、ほとんど理解不能。

関連用語

髷(まげ):後頭部の髪を束ねて折り返したもの。

鬢(びん):側頭部の髪。女性なら張り出し、男性なら後ろに引きつめる

髱(たぼ):後頭部の髪を後ろに張り出したもの。

簪(かんざし):髪に挿す装身具。

櫛(くし):髪を梳いたり、装身具としても使う。

笄(こうがい):髪を掻き揚げる道具。装身具としても使う。

元結(もっとい):髪を結ぶ紐のこと。和紙の紙縒りで作られる。

髪油:椿油などの整髪料、

髪結い(かみゆい):江戸時代の理容師。男性は理髪店に通い、女性は巡回してもらう。

床山:映画・演劇、大相撲などで日本髪を結うスタッフ。


こうやって並べられても分かったようでわからない。百聞は一見にしかずということで、

gongontokyo というサイトで髪結いの実況が見られる。

かなりの拷問だ。

なおこのおじいさん、大庭啓敬(よしひろ)という方で、自毛で日本髪をを作れる数少ない結髪師なのだそうだ。

『かなすぎ』とゆうお店を浅草で開いている。

16才でこの業界に入り、芸者さんの髪を結っていたそうで今は80才。都内でも結髪師としては最高齢だそうです。

この大庭さんという方の兄の孫が折原ゆうさん(30歳)というタレントで、その折原さんのブログに紹介されていた。



以下少し写真を拾い集めて見る
これが洗い粉。(Sweet home OKINAWA より)
洗い粉
私は初めて見た。沖縄の地域限定かもしれない。
次は漫画入りの広告
みます
古し! 漫画で広告というサイトからのもの。
「昭和六年頃、『漫画と読物』という雑誌に掲載された漫画の広告です」だそうだ。
次が203高地髷。人気芸者のブロマイドだそうだ。
203
針尾三郎 随想録より

つまみ細工の作り方について下記のページで写真付きで説明されている。
帯の仕立て屋 ㈱みつやま 簡単!つまみ細工の作り方 【初級編】
出来上がり図のみ転載しておく。私の見るところ、決して簡単ではない。
ピン留め完成