国民連合政府の核は「野党共闘」による政権

我々が実現すべき政府は、戦争法を廃棄し、閣議決定など、これまでの非立憲的な政府判断や手続きを無効にする政府だ。

その政府は短命なものであり、任務を果たせばただちに選挙管理内閣に移行する。

この政府構想は、戦争法に反対するほとんどすべての人の一致したイメージと重なるであろう。


若い活動家たちの素直な気持ちを受け止めることが一番

その際、国会前で闘い続けてきた人の素直な気持ちを受け止めることが一番だろうと思う。若い活動家たちの確信は、「野党共闘」の成立と前進こそが闘争の最大の成果だということにある。

問題は巨大な自公連合と弱小な野党勢力の力関係にあるのではなく、野党がバラバラでまとまって抵抗できないことにある。国民世論の中では反対派が圧倒的なのだから、野党がまとまればその力は巨大なものとなる。

彼らはそう考え、野党がまとまるよう励まし続けた。そうしてついには野党が一致して法案に反対するまでに共闘を育て上げた。ここに確信を持つから法案成立後も挫折せず、意気軒昂としているのである。

彼らにとっては(そして我々にとっても)、「野党共闘」はたんなる野党の共闘ではなく、自らが作り上げた “固有名詞としての野党共闘” なのである。

彼らはこの「野党共闘」がさらに発展していくことを期待している。それは選挙協力であり、それによって「野党共闘」勢力が議会の過半数を制することであり、戦争法を廃棄することであり、戦争法成立の過程で侵された立憲主義と議会制民主主義の諸原則をもとに戻すことである。


「野党共闘政権」と共産党の「国民連合政府」は同じなのだが…

この願いに呼応する形で提起されたのが共産党の「国民連合政府」構想である。ただそこには微妙なブレがあるかもしれない。人によっては「天上から舞い降りてきた」構想のように聞こえるかもしれない。そこが「国民連合政府という名称へのアレルギー」(沢地)となって出てくるかもしれないのである。

澤地久枝さんの談話: 提案にある「国民連合政府」という名称にアレルギーを持つ人がいるかもしれないと思いましたが、先日、市田副委員長と対談した際、「政府の名称にはこだわらない」と説明されて納得しました。(10月4日 赤旗)

国会前で大闘争を指導した若き闘士たちは、「野党」の誠実さについて多少ナイーブなところがあるかもしれない。党派によっては力で押し込んでいかなければならない場面が出てくるかもしれない。

とはいえ、若き闘士たちが築き上げたこの枠組はきわめて貴重なものであり、これからの運動を積み上げていく際に、つねに「野党共闘」が原点として確認されていくべきだろう。