ジェームス三木の連載「ドラマに首ったけ」(赤旗ラ・テ面)は毎回面白い。時に一人で抱腹絶倒することもある。
このコラムと対角線上に掲載される鶴橋由夫のエッセイとしのぎを削っている。
本日(37回目)にはうーむと思わせるフレーズがあった。それが見出しの一文。
少し正確に引用しておこう。
全国の各家庭に受像機のあるテレビは、電気や水道に等しい。テレビドラマは小型映画ではなく、むしろラジオに絵がついたものと考えるの正当な評価ではなかったか。
…観客を暗闇に閉じ込めて、入場料をとり、会話も飲食もさせない映画館は、安直なテレビのあおりをまともに食らい、客席はガラガラになった。
実は抱腹絶倒したのはそれよりちょっと前。
脚本にミスプリントが多いという例で、自分の名が「ジュース三本」になっていたと書いた後、
大奥の局(つぼね)部屋に若侍が忍びこむというト書きで、「屋」が抜けていたこともある。
という赤旗に載せるにはちと憚られる、お下劣な話。