以前、クライスレリアーナの第一曲の聴き比べをしたことがある。

その時の書き出し

最近のYouTubeはすごい。1年前はクライスレリアーナはケンプとキーシンしかなかった。ケンプの演奏はかわいそうなくらいよれよれで、どうして録音したの? と聞きたいくらい。シューマンの曲は下手うまでも味が出るというような中身ではない。

しかし、あの時(2012年2月)から見るとYoutube の音源は凄まじい勢いで増えている。検索すると15600件もヒットする。もちろん後の方は誤検索だが、おそらく2、300はあるのだろう。

そう思うと、聞きたくなるのが人情。秋の夜は結構長い。

Horowitz - Schumann Kreisleriana Op.16 No.1

以前紹介したのはtoshishunさんという方がLPから起こした音源で、音は我慢の限界に近かったが、別の方がきれいな音でアップしてくれている。ただし第1曲のみ。

Robert Schumann - Kreisleriana opus 16 - Vladimir Horowitz

これは同じホロヴィッツでも別どり。1969年のスタジオ録音らしく、ずいぶんおとなしい。ホロヴィッツには他にも音源があって、レニングラードの Winter Palace でのライブ April 27, 1986 とある。85年のスカラ座ライブは「入場料返せ!」のレベル。衰えぶりを聞きたい人はどうぞ。同じ85年のパリのリサイタルも隠しどり音源がアップされている。
まだあった!live in 1968, recorded from the audience これも隠しどりだ。これはすごい。どうやってとったのか音もHQだ。ひょっとしてオープンリールを持ち込んだのだろうか。残響音から考えるとホールの特等席だ。

Martha Argerich plays Schumann: Kreisleriana, Op. 16

これは以前聞いたものと同じ。印象も同じ。好きになれないのも同じ。

Helene Grimaud - Robert Schumann Kreisleriana Op.16

グリモーは嫌いではないが、この演奏はのりが悪い。

Schumann: Kreisleriana op. 16 - Andras Schiff

例によって、良く言えばケレン味のない演奏。教科書通りに弾けばこうなりますよ。あぁそうですか。

内田光子 Mitsuko Uchida, Schumann / クライスレリアーナ Kreisleriana

この人はシューマンには向いていない。

Annie Fischer plays Schumann Kreisleriana Op. 16

なんと1986年の録音。まだ現役だったんだ。

Schumann - Alfred Cortot (1935) Kreisleriana op 16 - 01

1935年といえばこんなものなもんなんでしょうかねぇ。

Schumann Pollini Kreisleriana Live part 1

引き締まって、ポリーニ風に良い演奏だが、音は最悪。live London 2008. とあるが、盗み撮りだろうか。しかも安い席の。

Sokolov - Schumann Kreisleriana op.16.wmv

演奏は最高。ソコロフの優しさが包み込む。テクニックも舌を巻く。しかし音は悪い。Helsinki, 1995とある。一方下の音源はCopenhagen, 1995 となっている。同じか別か、後で聴き比べる。

Sokolov - Schumann Kreisleriana op.16.wmv

Julian von Karolyi plays Schumann "Kreisleriana" Op. 16

live 1953 だそうだ。当時としては卓越したテクニックの持ち主だ。

Schumann - Kreisleriana Op.16 by Evgeny Kissin

テクニックだけで言えば最高。書いてある音が全部聞こえる。テンポにゆらぎはない。ただ昔の録音だろう。今ならこういう演奏はしない。

Vlado Perlemuter plays Schumann "Kreisleriana" Op. 16

同じ曲かと思うほど音が隙間だらけだ。録音のせいばかりではないと思う。下の新録音を聞くとさらに良く分かる

Schumann - Vlado Perlemuter (1982) Kreisleriana op 16

Vladimir Ashkenazy plays Schumann: Kreisleriana Op.16, 1. Äusserst bewegt

なんとなく、いまどきアシュケナージというとせせら笑われそうだけど、でもいいですよ。でもこの残響何とかならんかねぇ。

Schumann Kreisleriana No's 1.2.5.6,7 Hofmann Rec 1938

Josef Hofmann as part of his annual faculty recital at The Curtis Institute of Music's Casimir Hall on April 7, 1938 とある。実に度肝を抜くGroovyな演奏だが、それなりの説得力がある。スネーク・ドラムの伴奏を付けたくなる。

TZIMON BARTO plays SCHUMANN Kreisleriana Op.16 COMPLETE (1989)

聞いたこともない人だがうまい。STUDIO RECORDING 1989. だそうだ。

Schumann - Geza Anda (DG rec.) - Kreisleriana op 16

見事だ。Bravo! ただし音はやや古めかしい。

ゲザ・アンダには放送録画の演奏もある。美しいクライスレリアーナだ。テレビリサイタル用のライブ音源のようだが、さすが。2曲目以降尻上がりに良くなる。

Claudio Arrau plays Schumann "Kreisleriana" Op. 16 (1/3)

多分、私にはアラウに対するプリジャディスがあるのだろうと思うが、それが裏切られた経験もない。

Kempff - Schumann Kreisleriana op.16 (I) - Ausserst bewegt

ケンプのシューマンをえらく持ち上げている向きもあるので、気になって再聴したが、私の感想は間違っていなかったと分かり安心している。

Robert Schumann ~ Kreisleriana (Erstausgabe) I&VI by Alexander Lonquich

参った! これほど軽やかに、飛翔するように演奏されると、「これぞシューマン」と言いたくなる。どんな人だろう、このロンキッチという人は。

Sean Chen plays Schumann Kreisleriana Op. 16 - I. Äußerst bewegt

この人の曲の“つかみ”は間違っていると思う。

Kreisleriana by Robert Schumann; Alexandra Beliakovich, piano

素人が言うのも何だが、この人はうまい。1985年ベルロシアの生まれだそうだ。そこそこの賞はとって、今はアメリカで活動しているようだ。日本にも来ているらしい。http://alexandrabeliakovich.com/

BUNIN plays SCHUMANN Kreisleriana Op.16 COMPLETE (1984)

そういう人も居ましたね。

Schumann. "Kreisleriana" op.16. Evgeny Alexeev, piano

何故かこの人もうまい。今はこのくらいのレベルはゴロゴロしているのだろうか。

Schumann - Annerose Schmidt (1973) Kreisleriana op 16

十分良い演奏。少し疲れてきた。

Schumann Kreisleriana Sehr rash Egorov,Horowitz,Hofmann

ユーリ・エゴロフの超人的猛スピードの演奏が聞ける。

Schumann - Benno Moiseiwitsch (live 1961) Kreisleriana op 16

モイセイヴィッチに恥をかかせるためにアップロードしたみたい。