しかし面白い話だ。「女性自身」の4,5冊に目を通した。
「女性自身」では、平和・護憲が美智子さまの優しきイメージと完全にかぶっている。そして、おいたわしいまでのご心労ぶりが読者の涙をさそうのだ。
いっぽうで、これほどまでに美智子さまをいじめ抜く君側の奸、“さてもにっくき仁木弾正”役は、完全に安倍晋三に振りかぶされている。
たとえ読むのが一人でも、女性には倦まずにしゃべり続ける口がある。
この世界ではひとつの神話が生まれつつあるのだ。
これではお偉方のご夫人は、とてもじゃないが美容院などいけない。隣のチェアのご婦人が「女性自身」を開きながら、ときおり氷のような視線を浴びせる。「あれが仁木弾正の妻よ」と、その目は語っている。
まぁそのような安手の美容院に行くことなどないだろうが…