年をとって、奥歯の根っこが、とくに虫歯というわけでもないのにグラグラし始める。要するに人体組織のいたるところが萎縮し始める。こっちは話が佳 境に入っているのに、まだラストオーダーも頼んでいないのに、店の奥のほうでは仕舞い支度を始めて、お皿のガチャガチャ言う音がイヤに耳につく年頃となり ました。

そういう年頃になって、不意にパリ・コミューンのことが気になって、調べてみると、それはそれで面白いのは面白いのだけど、ずいぶん買いかぶっていたのだなとわかってきました。レーニンはここからロシア革命のモデルを引き出したのだけれど、それはとんでもない間違いだと思い始めています。

事実は初老期に入ったマルクスが一過性に発狂して、若い気を出したということでしょう。パトスとしては良く分かりますが、それだけの話しです。ゲバラを革命のモデルにしてはいけません。むしろこうやってはいけないという見本として記憶に留めるべきでしょう。