日本人として弾劾すべき軍の犯罪

日本人として、軍と日本政府がアジアで行った数々の残虐行為、非人道的行為については我々は謝罪しなければならない。このことは言うまでもないことだ。

しかし平均的大衆のあいだには「なぜいつまでも謝らなければならないのだ」という声が根強くある。

それは軍部と天皇制政府への弾劾の姿勢が弱いからだ。アジアの人民が日本政府を批判すると、何か自分が非難されているような気分になってしまう。それは戦前の政府と我々の分離ができていないからだ。なぜなら我々が軍部と天皇制政府を批判し尽くしていないからだ。

我々にとっても戦前の政府と軍部は許せない存在なのだということを、もう少し具体的に整理して明らかにしておく必要がある。

それを、いくつか箇条書きにしておこう。

1.反戦・非戦論の弾圧(まず民主主義を否定した)

2.文民統制の否定(議会をないがしろにし、政府を脅しつけ、天皇すら欺いた)

3.統帥権の否定(誰の許可も得ず、勝手に戦争を始めた。しかも終わらせられなかった)

3.対米開戦の愚挙の責任(愚挙としか言いようがない。違うか?)

4.玉砕作戦を命令した責任(人の命を預かる指揮官としての究極の無責任)

5.沖縄決戦(民間人の生命に対する無責任。軍人の本懐への究極の背馳)

6.満州棄民(最悪の置き去り、逃亡)

7.本土決戦思想(究極の国民皆殺し路線)

これらを我々、日本人は弾劾したのか? 戦犯として裁いたのか?

日本人は自ら弾劾できなかった。東京裁判について云々する前に、まずこのことを恥じなければならない。

そして、戦争反対・憲法守れの運動の根本をなす歴史認識として、これらの事実を突きつけなければならない。