強行採決で一気に情勢は変わるだろう。
問題は二つあった。安保問題・日米同盟問題がまずあって、それなりに意見は分かれていた。憲法問題でも改憲派はそれなりの力を持っていて、メディアの影響もあって勢いがあった。
それが改憲の意図を押し隠し、集団自衛権は合憲というスタンスをとることにより、論理矛盾が露呈された。
そして強行採決という道筋をとることで、政府の合法性が疑われる事態に追い込まれてしまった。
事態はまさに、民主主義への真っ向たる挑戦を許すか否かというところに入ってきた。
戦争法案ですら85%が反対というところに持ってきて、それを無視して時の政府が突き進むことを良しとするか否かが、今や問われている。おそらく世論調査をすれば90%以上の国民が安倍内閣の方針に反対と答えるだろう。
こんな危うい政権を担がなければならないというところに、権力の弱点が露呈している。
しかも強行採決の先に見通しがない。彼らは日本国民に対し、何らの見通しも見返りも示せないのだ。
我々のもっとも強い問いかけは、「その先に何があるのだ」という言葉だ。
彼らは「こうだからこうするしかない」という。それだけだ。「こうだからこうしなければならない」といって「そうしたらこうなるのだ」とは言わない。言えないのである。