むかし、カラヤンという名指揮者がいた。
とにかく何でもカラヤンだった。
いま、カラヤンて何がいいんだろう。
YouTubeでもいまだにカラヤンの演奏はたくさんある。
しかし、どれを聞いてもいまいちだ。
というより、「この指揮者、ホンマにうまんかなぁ」という感じだ。
ベートーベンの交響曲、ブルックナーの交響曲、メンデルスゾーン、ドヴォルザーク…何を聞いてもつまらない。
ベトーッとした演奏で、おそらく故意にだろうが出だしを外す。
ネットでカラヤンの名盤、というのを探してみた。出てくるのはチャイコフスキーかR・シュトラウス、後はオペレッタみたいな色モノだ。
けっきょく、残っていくのはそういうものばかりということか。かなり淋しい話だ。
かつてはエピック盤のB級指揮者だったジョージ・セルが、リマスターで生き返って、いまや20世紀最高の指揮者の一人となったのとは対照的な凋落ぶりだ。H.S.イッセルシュテットがこれから評価を上げて来るだろう。
ヴァントも無尽蔵と思われるコンサート録音の内容次第ではトップに上り詰める可能性がある。
3人に共通する特徴は何か。それは叩き上げの職人だということだろう。お酒で言うと大吟醸ではなく特別純米だ。だからどうしても玄人好みになってしまう。