進化の基礎理論がないままに、あちこち手を付けるものだから、どうも収拾がつかなくなっている。

えらく高級な議論のあいだに、とんでもない初歩的な思い違いが入ることになるが、ご勘弁願いたい。

ヒラムシに続いて今回はギボシムシの話。

その前に進化の過程のおさらい。進化の結果か退化の結果かは分からないが、ヒラムシという形で、我々は多細胞動物の始まりを垣間見ることができた。

そのあと、動物は地上に出て昆虫など節足動物として大進化を遂げる。それはそのまま、いまでも目にすることができる。

それらの神経は、はしご状神経節の連なりを特徴としている。これはこれで完成形だ。

しかし我々の祖先は昆虫からは出てこない。脊椎を持つ動物は海の中で育まれていくことになる。

なぜなのかは知らない。ひょっとしたら昆虫の一部がふたたび海に戻ったのかもしれない。

我々の直系の祖先は魚である。脊椎動物ということで魚から人間までは一括りにされる。

此処から先がよく分からないのだが、脊索動物という括りがある。これは脊椎動物よりもっと広い概念だ。つまり脊索が先で後から脊椎ができたということになる。ということは「脊椎を持たない脊索動物」があるということだ。

脊索は脳と神経の元になる紐状のもので、これが筒のように丸まっていくと神経管になる。

それで、「脊椎を持たない脊索動物」の代表がナメクジウオとホヤで、前者は頭索動物、後者は尾索動物と呼ばれる。

ナメクジウオについてはこの間勉強した。そして先端部が膨らんで脳の原基がすでに現れていることを学んだ。

それはそれでいい。今度はどうして脊索が形成されていったのかという問題があらに浮上してくる。

それを解き明かすのがギボシムシという生き物(半索動物)だ。

次の記事で、「ギボシムシに見られる神経管形成の特徴……人の脳の進化を探る糸口を発見」という文章を紹介する。

この文章は筑波大学が去年の11月に報道関係者各位あてに発表したものだ。分かりやすいが、その分胡散臭いところもある。

あの「スタップ細胞」の時の理研の報道向けブリーフィングみたいなものだ。