赤旗経済面の囲み記事で、刺激的な見出しが飛び込んできた。

経産省小委、板根委員長 “原発否定愚か”と暴言

というもの。

「すべてを再生可能エネルギーで賄えれば理想だ。それが見えないなかで、原子力を完全否定するのは、国として全く愚かなことだ」

というのが発言内容。

現在の主力である水力・火力を無視する論理のすり替えはあるが、「暴言」というほどのものではない。

ちょっと前なら「現実が見えていない」と切り捨てたところを、「原発なしに何とか動いている現実」が目前にあるだけに、「未来が見えていない」と言い換えただけのことだ。

むしろ問題発言は、その後の一節にある。

板根委員長は、「原発に100%の安全を求めるのは“安全神話”だ」と主張。「エネルギー全体のバランスから見て20~22%が必要だ」と、まともな理屈抜きに原発に固執する姿勢を示しました。

ここに論理の途方も無いねじれがある。これを聞いた人は、一瞬、唖然として言葉を失ったに違いない。2回転3捻りみたいなもので、訳が分からない。初めて月面宙返りを見た時の、あのめまい感だ。

1.「原発に100%の安全を求めるのは“安全神話”だ」なら、「じゃあ、原発はやめよう」ということになる。

2.“安全神話”を語ってきたのはあなた方ではないか。まず一言謝ってから語れよ!

3.板根氏の言うことは、「危険だけれどやれ」ということになる。1%ならいいのか。人口1億の1%は100万人だ。ちょうど広島がそのくらいだ。家族や親戚が被爆しても、あなたは疎開するからいいのか。

ただ、この引用が発言を正確に写しとったものなのか、記者が要約したものなのか、どういう文脈における発言なのかがわからない。