ものすごい安直な記事ですみません。
「介護保険白書」という本が出されて、その編集にあたった立教大学の柴田先生という方が、インタビューに応じています。
そのさわりを紹介します。
1.介護保険の功罪
介護保険は国民の介護に対する意識を変えました。
それまでは介護をしたり、施設に預けることを隠すような意識がありました。これは功の部分です。
2.需要に追いつかない供給
介護への意識の変化は、介護サービスの需要を一気に呼び起こしました。しかしこれに対して供給量がまったく対応していない。これが罪の部分です。
3.「介護地獄」の出現
介護につかれた末の「介護自殺」は明らかになったものだけで年間300人、「介護離職」は年間10万人に達する。
家族が介護できないから、医療上必要もないのに入院する「社会的入院」を解消するはずだったのが、病院から追い出しただけという事態です。
つまり、介護保険が介護地獄を産んだということだ。「結果的には…」という話ではあるが

その結果以下の事態が出現している
A.「介護の沙汰も金次第」状況の進行
利用料が払えなければ、限度額以下しか使えない。そういう人がたくさんいる。いっぽうで自費サービスを上乗せできるので、お金がある人は限度額を越えて制度の恩恵をうけることができる。
これは貧富の差を容認する制度だ。
B.介護労働者の払底
介護事業が営利化され、人件費は思い切り切り下げられた。介護労働者の半数は非正規となり、労働の質は低下している。
この結果人材不足が深刻となっている。
C.介護保険制度そのものの危機
課題の解決には保険料引き上げが必要だが、もはや引き上げは限界に達している。保険料の全国平均は月額5千円を越えた。月1万5千円以上の年金者は強制的に天引きされている。天引き後の手取り年金が1万円以下のケースも生まれている。