9回表、10対5でリードするファイターズの攻撃。まぁ試合はほとんど終わったような状況だ。
ここでバッファローズのピッチャーが大荒れ、続けざまに3人連続デッドボールだ。これは怒る、ファイターズの選手がグラウンドに出た。バファローズも負けじとフィールドに飛び出す。
ここで審判が「警告試合」を宣言する。ところがこの「警告試合」というのがどんなものかは説明しない。
後で解説で聞くと、警告は決して無意味なものではなく、次に当てれば当てた方のチームの監督が退場になるというものだ。これはバファローズの監督に対する明確な警告だ。
この時点で、バファローズの監督は投手を交代させるべきだった。「警告試合」の宣言はそういう意味だ。
善意に考えれば、バファローズの監督は「警告」の意味を知らなかったのだろう。そうでないと救いようがない。
監督というのは勝利のためにチームを指揮しているばかりではない。観衆もふくめて球場を戦闘の場にしないための責任を負っているのだ。つまりプロ野球の品位を保つ責任を球界全体に対して背負っているのだ。とくにホストチームの監督は責任が重い。
もし4度目の死球が出れば、その瞬間に嫌と応とを問わず乱闘にならざるを得ない。このことはだれだって分かる。にも関わらず、彼は責任を逃避した。すでに3つの死球を出して目の前真っ白の投手にその全てを押し付けたのだ。何たる卑怯者!
審判団もその「判断」という名の判断停止を受け入れしまった。これでは「警告試合」を宣言した意味がない。
状況を判断してほしい。
バファローズはシーズン前、優勝候補との前評判だった。それが相次ぐ故障者により最下位を低迷している。とくに日本ハムには圧倒的な負け越しとなっている。
この試合も開始早々に大量の失点を重ね、観客のイライラは頂点に達している。最終回ともなれば普通の観客は去り、残ったのはコアーなフアンばかりだ。球場全体が闘牛場のように殺気立ったとしても不思議はない。
3つも死球が重なれば「やったれ、やったれ」という雰囲気になる。ここは札幌ではない。大阪の中でもやばいので知られたところだ。(札幌のフアンは、巨人との日本シリーズでナベツネの相次ぐ死球攻撃にも、危険球芝居にも耐えた。日本一上品な観客である)
今日は3連戦の初日、明日以降なんとか収まってくれればいいが、今日の騒ぎを知ったヤバイ連中が明日は大挙して押し寄せるのはないかと、それが心配である。

蛇足: バファローズの外人選手がバットを折りながらホームランを打ったのにはびっくりした。さすがは外人だと思ったが、あの清原が巨人時代にバットを折りながらホームランを打ったことがあるそうだ。
やはりたいしたものだ。中田よりは一枚上だ。上半身の力だけでホームランが打てる日本人というのは、これからも出てこないのではないか。