同じく赤旗の読書欄。外山滋比古「知的生活習慣」(ちくま新書)が紹介されている。

語り口の面白さで定評のある売れっ子評論家だが、次の一文が面白い。

日記の実用性は極めて乏しい。

日記の効用は備忘ではなく、日々の生活で頭のなかに溜まっていた余計なことを忘れて、頭を整理することだ。

「文字で書いた言葉は忘れやすい」、という人間の性質を利用して、日記を書いて頭のゴミ出しをすれば気分は爽快となる。

そういう性質がほんとうに人間にあるかどうかは別にして、まあ確かにあたっている。

ブログだと誰かに読んでもらえるから、「しゃべっている気分」にもなれるし、なおさら良い。

ただ、忘れるというより「圧縮している」という気分のほうが強い。綺麗に圧縮できた時は、結構しっかり頭にイメージとして残る。圧縮が不十分だと、書いたという事実までふくめてそっくり抜け落ちる。そのくせいつまでも気にかかる。