「アート鑑賞、超入門! 7つの視点」(集英社)を書いた藤田令伊さんという人のインタビューだ。

題名だけ見ると、ちょっと退いてしまう。新聞の書評というのはだいじだなと思う。

囲み記事だから、中身というよりも雰囲気。

創作するより、見る人のほうが圧倒的に多い。自分の考えで作品と向き合うこともアートだと思うんです。

ウム、なかなか冴えている。

変だと感じたら「異論」を発すること、それを認められる社会にすることが大切だと思います。
鑑賞で培った批判精神は社会の健全さを保つ力にもなるのではないでしょうか。

ここね、「異論」好きである私には結構落ちるところがある。

あまり藤田さんはここを追究しないで、社会問題に流し込んでしまうのだが、作品と向き合えば、良い作品は語りかけてくるはずで、それが世間的に見て「異論」だとすればもって瞑すべしである。

異を立てることに目的があるのではなく、結果として“異”であったとしてもそれに素直に従うべしということなので、へそ曲がりではなく、素直なのである。

変だと感じないのに異を唱える奴がいるが、これは非本質的なただのイチャモンにすぎないから、相手にする必要はない。

そこいらへんをもう少し突っ込んだ上で、「それを認められる社会にすることが大切」と踏み込んでいくと、議論はもう少し深みのあるものになったろうと思う。