マゼール指揮ニューヨーク・フィルのブラームス第一番が大変素晴らしい。
2007年のライブらしい。ひょっとすると平壌での演奏か。
マゼールの長い活動歴からすると晩年に相当する。ニューヨークでの活動は決して長くない。YouTubeで聞けるのはエグモント序曲とこのブラームスくらいだ。
しかし大変素晴らしい。端正で歌うところはしっかり歌っている。弦のバランスも良い。何よりもあのニューヨーク・フィルが一生懸命やっている。「やりゃぁ出来るじゃん」という感じだ。
多分指揮者としてのピークはもう20年位前だったと思うが、うまいけれどもけっこうアクが強かった。できればもう5,6年はニューヨーク・フィルとやって、本格的なレコーディングもやって欲しかったと思う。
ついでにセルのブラームス。のっけから「やはりそう来るか」という感じで迫ってくる。体操の9.95みたいな感じだ。何も言うことはございません。おっしゃるとおりです。ただひれ伏すのみです。
ただブラームスはもう少し女々しいところもあるんですね。