澎湖人というのが発見されたそうだ。台湾の澎湖水道の海底から採取されたそうだ。下顎骨の形態的検討で、原人に属することが分かった。ジャワ原人、北京原人、フローレス原人に次ぐ第4の原人ということになる。

これだけだと「あっ、そう」ということになるが、問題は生きていた年代で、おそらく20万年前を遡らないだろうということだ。しかも形態的にはジャワ原人、北京原人よりさらに原始的な特徴を備えているそうだ。ということはより猿人に近い原人ということだ。

20万年といえば、原人の時代はとうに終わり、旧人(デニソワ人)の全盛時代だ。もっとも、フローレス原人も2万年前まで生きていたようだが、これはジャワ原人から派生したものらしい。

進化の方向が逆向きに進むことはないから、彼らの祖先はジャワ原人、北京原人より以前から東アジアの地に住み着き、それらが絶滅した後も生き延びたということになる。

澎湖人にかぎらず原人の発見されるのは大陸のヘリに多い。日本人も辺縁側にA型血液が多く残っているのには理由があるのだろう。

もう一つはホモサピエンスが北方、バイカル湖方面から南下したとみられるのに対し、エレクトゥスは南方経由の印象がある。この辺ももう少し勉強してみないと。


言葉がわからないと困るので、表にして整理しておく

1億年前

霊長類

原猿類(ネズミの親戚)

7千万年前

霊長目

原猿類から分離

4千万年前

類人亜目

普通のサル

3千万年前

ヒト 上科

尾のないサル

2千万年前

ヒト 科

類人猿

500万年前

ヒト 亜科(猿人)

アウストラロピクテス

200万年前

ヒト 属

ホモ・ハビリス

150万年前

原人

アジアの4種類

50万年前

旧人類

ネアンデルタール人

10万年前

新人類

ホモ・サピエンス

*原猿類はネズミの親戚みたいなもの、現生種としてはツパイなど。

*尾のないサルの代表はテナガザル。

*アウストラロピクテスは常時二本足歩行だった。これ以降が猿人となる。しかしヒト属ではない。

*ホモ・ハビリス:道具(石器)を使った最初の種であることから名付けられた。ヒト属だが猿人に属する。原人にはつながらない孤立種のようだ。

*原人はホモ・エレクトゥスと呼ばれる。アウストラロピクテスより進化したとされる。アフリカを出てアジアまで到達した。

*ハイデルベルク人は原人とされるが、それより一歩進んでいるという旧人説もある。また、その一部が新人類に直接つながっているという説もある。

*ネアンデルタール人は中東から西、アジアの旧人はデニソワ人と呼ばれる。新人類と混交し、DNAの一部は新人類に引き継がれている。

ついでに国立科学博物館の図も拝借。

わかりやすいだけに議論を呼ぶ図でもある。(ハイデルベルゲンシス派のでっち上げ?)


下記の記事もご参照ください