日本のメディアは極めで健全な反応を示していると思う。模範的と言って良い。
おそらく口に出しては言わないが、嫌韓右翼による在日コリアンへのヘイト・スピーチを念頭においているのは間違いない。
私が喚起しておきたいのは、ヘイト・スピーチに対する京都地裁の判決だ。
この問題は民法でやれる。
フランスがどうなっているかは知らないが、言論の自由がらみの問題に対して刑法で対応するのには限界がある。基本的にはこれらは私事なのだ。
日本は公害訴訟など、民法の世界で対応してきた歴史と伝統がある。庶民がメディアという一種の権力に立ち向かうには、民法しかないのだ。
もちろんこれには逆の行き過ぎも生じるだろうが、その辺はけっこう判決も行き来するから、落ち着くところに落ち着くのではないか。
今回の問題などイスラムの側が「恐れながら」と申し立てれば、十中八九は勝てるはずだ。
こういう訴訟が5つ6つ並べば、メディアの側もさすがにやりたい放題はできなくなる。