ツィプラスの最近の演説がハフィントンポストで読める。
このブログはハフポストギリシャ版に掲載されたものを翻訳しました。ということで大変ありがたい話だ。
要約して紹介する。小見出しは私がつけたもの。
急進左派連合はヨーロッパの理性の声だ
ヨーロッパは政策転換なくしてユーロ危機から抜け出すことはできない。
SYRIZA(急進左派連合)は鬼ではない。ヨーロッパにとっての大きな脅威でもない。理性の声である。SYRIZAは2012年の時のように大きな脅威としては扱われない。変革への挑戦と受け止められている。
急進左派連合の再建計画
サマラス首相は失敗した「メモランダム」(ドイツなどとの合意に基づく超緊縮政策)を続ける以外の政策を打ち出していない。SYRIZAは財政安定化のための政策「テッサロニキ・プログラム」を打ち出した。それは具体的で費用対効果のバランスが取れたものだ。
私たちの目的は2009年(ギリシャ財政危機発生の年)に戻ることではない、すべてを変えることだ。
それは経済の再出発、過去最悪の失業率を改善するための対策、国家経済を成長へと転換させるという計画だ。そのために国と公共機関・公共事業のあり方を大胆に改革する。
縁故主義、国民を敵に回す国家、脱税と税金回避、ブラックマネー、燃料や煙草の密輸。これらは何年もの間国を支配してきた勢力図の一面でしかない。この体系がギリシャを失望させてきた。急進左派連合はユーロ圏を救う
SYRIZAは崩壊を望んでいるのではない。ユーロ圏を救おうというのだ。債務の問題はギリシャに限ったことではなく、ヨーロッパも同じだ。
我々は次のような返済条件を求めている。
残された資源を成長に向けて使えるようにする。そのために大部分の公債の額面価格は処理(割引)されるべきだ、返済(期限)の猶予があるべきだ、残りの借金を返済するためには成長が必要だ。そのための成長項目を導入すべきだ。
急進左派連合は欧州中銀に賛成する
今、ヨーロッパの将来について2つの正反対の戦略がある。一つは、ドイツのショイブレ財務相が言うように、これまで行われてきた法律や規則 を、それが上手く行くかどうかには関わらず、実行し続けること。もう一つはユーロを守るために「何でもする」戦略だ。これはもともと、我々ではなく欧州中央銀行のリーダーが唱えたものだ。
私は様々な理由から、後者の戦略が勝ると考えている。
最後の見出しは少し勇み足かもしれません。ただドイツの孤立はますます明らかになっており、その裂け目を広げようというのがツィプラスの戦略であろうかと感じられます
急進左派連合とツィプラスについては、下記の記事もご参照ください。
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