鈴木頌の発言 国際政治・歴史・思想・医療・音楽

中身が雑多なので、右側の「カテゴリー」から入ることをお勧めします。 http://www10.plala.or.jp/shosuzki/ 「ラテンアメリカの政治」がH.Pで、「評論」が倉庫です。「なんでも年表」に過去の全年表の一覧を載せました。

2014年11月

NU Force がダメだ。

突然停まる。しかもだんだん頻度が高くなってきた。昨日はついにWindowsそのものが止まった。再生をFoobar からBug head emperor に変えてみたが、事情は同じだ。AudioGate はそもそもこのDevice を受け付けない。

ということで、原因はドライバーにありそうだということがわかった。とにかくwindowsがクラッシュしてしまうのでは怖くてとても使えない。

ヨドバシに3回目の押しかけとなる。向こうで安物のパソコンで作動させるとどうということなく動くようだ。とにかく、とりあえず競合する再生ソフトをすべて削除してもう一度やって見ようということで持ち帰る。

それでやってみた。たしかにオーディオゲートは怪しいかもしれないということでアンインストールした。メモリーやテンポラリーもだいぶアカが溜まっていたのを洗い落とした。

やはりダメだ。クラッシュする。「修復不能ななんとか」というコメントが出て終わりである。

このUDH100という製品は1年ほど前にでて、まったく売れずに販売終了になったもので、ネットにもほとんどコメントはない。

一つだけ、かなりのヘビーユーザーがこれを発売と同時に買って1年近く使ったブログがあった。

結局この人は投げてしまったようだ。


a posteRioRi

さんのブログ。アポステリオリというのは「後悔王」ということだろう

13年10月のブログに下記の如き記載がある。

今まで記述していなかったが、UDH-100のドライバーの不安定さに嫌気が差している。

foobar2000 で再生できない上にデバイスが飛ぶ。これは再起動しないと治らない。

何だ、そもそもFoobarはダメなのか。

他にも恐ろしいことが書いてある。

再生ソフト(AIMP3やf4b24)で音声を流すと、バッファが詰まったまま音が出なくなってしまう。ASIO再生中、ブルースクリーンが発生することがある。

再起動すると回復するが、先日その再起動すら正常に復帰できずに真っ黒な画面のまま停止してしまった。
電源長押し強制終了→再度起動で復活したが、こんなことをやっていてはPCの寿命を縮めてしまう。

さらに恐ろしい記述が続く。

USBケーブルを接続してもDACの認識に失敗することがある。

USBケーブルの抜き差しを繰り返すとPCのファンが猛烈に周り通常シャットダウンが出来なくなる。そうなると、電源長押しで強制終了するしか手段がなくなる。

UDH-100のASIOドライバーが妙な設計になっていて、バッファサイズがオートアジャストの設定を解除して最大値に振っても2205BYTEで固定されてしまう。

ASIO出力時のCPU負荷corei7のこのPCですら10%に届くことがある。ちなみにASIO出力の方が再生中の負荷は少し高い。(WASAPIが平均5%、ASIOは8%程度)

世の中すでにwindows8に移行しつつあるが、なんとこのドライバー正式対応していない。

この人は熱心な人で直接会社の人に質問したのだが「その予定はない」ということだったという。つまりこの機械はどう見てもあと数年の命だということだ。

最後にこう書いている。

音質には満足していたが、以上の理由により使用を中止することにした。いくら音が良くても安定性に欠けるドライバーと付き合っていかなければならない、しかも入力はそれを前提としたUSBのみというのはやはり問題である。

なおこういうパネルがあるらしいのだが、どこにあるのかは不明である。

nuforce panel


*特別な事情がない限りバッファサイズは最大にしておくべきである。
 バッファを詰め過ぎると最悪の場合OSがブルーバックする。(一度体験済み
 スペクトラムアナライザー系の描画の追従が遅くなるが、OFFにすれば良いだけのこと。
 ちなみにバッファサイズと音質については何の関係性も存在しない。


とにかくドライバーソフトの問題だということはほぼ特定できたので、Foobar より相性の良いソフトが有れば、それを試すというのが最後の手段としてありそうだ。

 

リスト編曲のバッハ前奏曲とフーガ BWV543を聴き比べた。

取り溜めて聞いていなかった曲を聞いているうちに、「おや」と思う佳曲であると感じたのがきっかけである。

きっかけになった演奏がウラディミル・ヴィアルド(Vladimir Viardo)という人の演奏。この人はグルジアの出身、クライバーン・コンクールで優勝して名を上げたようだ。ロシア風のぺたぺたしたタッチで、そのかわりよく回る。強奏になると指力で押してくる。

悪い演奏ではないが、アップの音質が悪いためか音がこもる。

ミシェル・ブロックという人の演奏。こちらはリスト編曲のバッハを全曲録音したアルバムの一つ。

この人はフランス人でペルギー生まれ、メキシコ育ち。ジュリアードを出たあとアメリカで活躍した人のようだ。10年ほど前になくなっている。

この人はいかにもリスト風の演奏だ。テンポも相当動かしながら、フーガの盛り上がりに集中している。こういう演奏、嫌いではない。これも音質は悪い。

とりあえず一番のおすすめはエフゲニ・コロリオフ(Evgeni Koroliov)だろう。リストの曲でありながらもできるだけバッハの雰囲気に近づこうとしている。他の人には悪いが、品性がある。何よりも音が良い。

この人はモスクワ生まれの音楽エリートで、ノイハウスやオボーリンの指導を受けている。18歳で平均律の全曲演奏をしたというから、ちょっと変わり者かもしれない。76年に事実上の亡命。ドイツに逃れ、現在はハンブルクを中心に活動しているらしい。

リゲティが無人島に持っていく1枚として、この人のバッハを推薦しているようで、向こうではなかなかの人らしいが日本ではさっぱりだ。

ついでながら、奥さんとのデュエットのこの曲もいい。

パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582


おまけみたいなものだが、ヨウラ・グラー(Youra Guller)という女流の演奏がある。

BWV 542 Youra Guller- Fantaisia and Fugue in g minor

BWV 543 Youra Guller Prelude And Fugue In A Minor

1895年の生まれというが、70年代にこの録音を残している。アルゲリッチのたっての勧めで録音したという。

若い時は美貌のピアニストとして鳴らしたようで、グレタ・ガルボばりのポートレートが残されている。

変わった名前だがロシアとルーマニアの血を引くユダヤ人でマルセイユ生まれ。元の名はRose-Georgette Guller 経歴もまことに波瀾万丈で、パリでデビューしたあと、30年代には8年にわたり中国に滞在。第二次大戦の勃発でフランスに戻るが、ドイツ軍の侵攻に伴い、隠棲を余儀なくされる。さらにその後は病気になり、演奏活動は金のないときだけ行ったという。

それがどういうわけか76歳になってからニューヨーク・デビューし喝采を博したらしい。最後は80年、ミュンヘンで亡くなっている。(Wikipedia)

一応写真は載せておく。演奏はどうというほどのものではない。ヘミング某みたいなものだろう。

guller


guller-FOTO-cd-tahra

残念ながら、ソコロフの演奏はない。

オルガンではマリ・クレール・アラン、ドン・コープマンとひと通り揃っているが、音質的にはパワー・ビッグスが良い。しかしまるっきし面白く無い。巻紙演奏並みだ。



foobarが突然切れる。DACを取り替えてからだ。入れ替えた翌日に発生した。その後2日間、連続再生中に1時間に一回の割で起こる。
予告もなく特定箇所でもなく、完全偶発で発生。突然切れるのでビックリする。
まずは、NU FORCEのドライバーを再導入する。これでしばらく持つかと思ったら、また起き始めた。しゃっくりと同じで、起き始めるとだんだんアクセラレートする。
ついでfoobarのエディションをチェックする。現在使用中のものはV1.3.1となっている。websiteに行くと最新ヴァージョンがv1.3.5 となっているので、とりあえずヴァージョン・アップする。文字通り、「あっ」という間に完了する。
いま動かし始めたが、まだ分からない。とにかくいつ来るか分からない。気長に行くしかなさそうだ。
再生中にスリープモードに入るのを拒否する機能がついたと書いてある。一応チェックを入れてみた。しかし多分これとは違う現象だろうと思う。
しかしなんだろう、ヴァージョンアップしたら音が良くなったみたいだ。WASAPIが改良されたんだろうか。

この1ヶ月で、DALIのスピーカーで音が良くなり、NU Force のDACで音が良くなり、foobar のヴァージョンアップで音が良くなった。リフォームのテレビ番組ではないが、わずか7万円で劇的な変化、いま思えば1ヶ月前は何だったんだろう。

フレイも暗殺されたのだ

このニュースには驚愕した。最初は「まさか」と思い、ついで「そこまでやったのか」という衝撃に襲われた。

ニュースはこうだ。

チリ法廷は、エドゥアルド・フレイ元大統領(任期1964~70)はピノチェー軍政に暗殺された、との最終判断を確認した。

フレイは1982年1月22日、サンティアゴ市内のサンタマリーア病院で毒物を注入され、死亡した。

この事件で医師5人と元軍政秘密警察要員の計6人が起訴された。医師3人が実行、2人が証拠を隠滅した。同要員は共犯だった。

とりあえず他資料をあたってみる。

「フレイはヘルニアのため手術を受けたが、術後の腹膜炎によりショック死した」とされる。

遺族や民主勢力の調査活動の結果、毒殺された疑いが濃いことが分かり、2009年に軍関係者が逮捕された。

逮捕されたのは、軍の医療部の指導者で手術を担当したパトリシオ・シルバ、軍の民間要員であるラウル・リジョ、運転手であったルイス・ベセラは、秘密警察に雇用され、元大統領の情報を提供していた。警察部隊に所属する医師のペドロ・バル ディビアは、共犯者であった。エルマル・ロンセンベルグとセルヒオ・ゴンサレスは、医師であったが、フレイ大統領の検死をおこない、証拠隠滅の罪に問われることになった。(ラテンアメリカの政治経済より)

一旦は証拠不十分で釈放されたが、今年1月に、これらの被告が別に複数の囚人を毒殺していたことが明らかになり、再逮捕された。


チリ人民連帯運動に携わった者にとって、フレイはまごうことなき“敵”であった。

64年、フレイはキリ民党から大統領選に立候補し、保守政党の支援も受けて勝利した。彼はケネディを信奉するほどの「進歩派」ではあったが、彼が当選したのはそのためではない。

その前で人民連合のアジェンデ候補が善戦し、このままでは選挙は勝てないと見た保守派が、候補をおろしてフレイに票を集めたのだ。

つまりフレイ政権は顔はリベラル、首から下は保守派の政権だったのである。

しかし70年の選挙では保守派は独自候補を立てた。その結果三つ巴の戦いとなった。いわば漁夫の利を占めたアジェンデが4割にも満たない得票で大統領に当選してしまったのである。

フレイの率いるキリ民党はアジェンデ政権に是々非々で臨むことになった。そのうちに徐々に反アジェンデの旗幟を明白にし、クーデターを支持するにまで至っていくのであるが、それを推し進めたのがフレイであった。

ところがクーデターが行われ、人民連合派が徹底的に弾圧されると、今度はキリ民党が標的となった。キリ民党も政治の場から排除され、弾圧の対象となっていく。

最後には保守派の代表すら失脚され、ピノチェト独裁が完成していくことになる。

ここまでは私にも分かっていた。しかしまさか暗殺までしていたとは…

詳しくはチリ歴史年表 その3をご参照ください。


PRD、存続の危機に

ゲレーロの学生拉致・失踪事件の経過を見る中で、かなりはっきりしていたのだが、直接の表現がなかったので、とりあえず控えていた。

11月末になって創設者クアウテモク・カルデナスが離党したことで、やっと確認された。

事実はこうだ。イグアラの市長はPRDの党員だった。ゲレロ州の知事もPRDだった。

PRDは88年にPRIを飛び出したカルデナスが作った政党が母体となっている。この党はPRIの反主流派が主体となった。彼らは必ずしも左翼とは呼べず、PRI的な風習を色濃く残していた。

その後、この党と統一左翼が合併してPRDが作られた。以来、対外的には左翼政党として活動してきたが、党内右派の地域ボス的な傾向が改められることはなかった。

いろいろな矛盾を抱えたまま、前回と前々回の選挙では元メキシコ市長のアムロを押し立てて、それなりに健闘し、地方のいくつかの知事ポストを獲得した。その一つがゲレロ州である。

現在、党の執行部を握っているのはこういう右派党員であり、それが今回の事件を通じて暴露されたことになる。

カルデナスは、メキシコ革命の英雄ラサロ・カルデナスの息子で、現在も高い人気を誇り、PRDの「顔」だった。今回の事件で執行部の引責辞任をもとめたが、容れられなかった。

すでにアムロは離党している(その理由は色々ある)。今度カルデナスが離党することでPRDは決定的な分裂を迎えることになるだろう。

ボリビアでエボ・モラレスが圧勝

まさに圧勝というほかない。10月の総選挙で、エボ・モラレスは61%という驚異的な得票率で大統領に三選された。

与党のMAS(社会主義運動党)は上下両院でいずれも2/3以上の議席を獲得した。法律は全てフリーパスとなる。

この驚くべき支持率は、経済の好調さとともに、貧困層への対策の成功にある。数年前までサンタ・クルス州を中心とする平原部では、ボリビアからの分離をふくむかなり強力な反モラレスの動きがあったが、すっかり影を潜めた。

少し分析してみる必要がありそうだ。

ブラジルのジルマ・ルセウは辛勝

ブラジルの選挙はメディアの影響が大きく、浮動票の行方が大きく左右する。去年のワールドカップ反対運動で、それまで盤石と言われたジルマの基盤は大きく揺らいだ。

だいたい大規模な公共事業が増えれば、その筋の人々には相当の恩恵がもたらされる。労働党とてもその例外ではない。一方で物価は騰貴するから、多くの貧困者にはしわ寄せが行くことになる。

ところがワールドカップでブラジルが連勝していくと、ジルマ人気も挙がる。してやったりとほくそ笑んでいると、「世紀の惨敗」があってジルマ人気もふたたび地に落ちる。

とは言うものの、まさか選挙に負けるとは思っていなかったが、ペトロブラスを舞台にした大規模な疑獄事件が明らかになると、野党との差はみるみる縮まり、一時は世論調査で逆転された。

大企業はここぞとばかりメディアを動員して、おそましいほどのジルマ攻撃を展開した。それでも最終盤になって跳ね返した労働党の地力も大したものだと思う。

決選投票(10月)ではジルマが51.5%、対立候補が48.5%という際どいものだった。

ところで、ブラジルの対立の構図だが、必ずしも保守対革新とは言いがたい。ルーラ以降の労働党の基本路線は「新自由主義」そのものである。労働党の掲げる経済政策は「改良型新自由主義」であり、新自由主義を基本に据えながら、それによって生じる社会の歪みを各種社会政策によって取り繕っていこうとするものだ。

これに対する野党の主張は、社会政策などという面倒なものは止めてしまい、本来の弱肉強食の世界に戻せということになる。

危機感を募らせた知識人、大学教授、芸術家、社会運動家ら2000人が共同声明を発表した。

ルセフ政権継続を阻もうとする一種のクーデターが進行しつつある。大企業、銀行家、マスメディア、右翼、在外勢力(米国など)が結託してルセフ再選を阻止しようとしている。

彼らは<腐敗>、<経済停滞>、<超インフレ>などを誇張し、労働党政権に不利な世論づくりの運動を展開している。

今回の決選は、ルセフの「ポスト新自由主義」(社会政策を大幅に加えた改良型新自由主義)と、ネヴェスの「野蛮な新自由主義」との戦いだ。

ルセフ打倒運動の中心にいるマリーナ・シルヴァや、元大統領フェルナンド=エンリケ・カルドーゾらは、1982年に結成された新自由主義者の組織「米州対話」の会員だ。

90年代のカルドーゾPSDB政権期のように、ブラジルを金融資本と米国の意思に支配させてはならない。米国の介入からブラジルとラ米を守るにはルセフ政権を継続させねばならない。(伊高浩昭氏の紹介)

そして、勝利した。ブラジルの民衆は辛くも、地獄の口の一歩手前で立ち止まったことになるのだろう。


エボラもやはりキューバ医師団

このあいだ、エボラ関連ニュースでキューバ人医師がスイスに送られ隔離収容されたと報じられていた。「おっ、相変わらず頑張っていますね」と感じた。

「国境なき医師団」は宣伝がうまいから、自分たちが医療の代表みたいな顔しているが、現地で一番頑張っているのはキューバ医師団と相場が決まってい る。キューバがシエラレオネ、リベリア、ギニアの西アフリカ3国に送った医師数は256人に達している。「国境なき医師団」をはるかに凌駕している。

さらにキューバでは、2万3000人の医師、看護師、医療技術者がエボラ対策の訓練を受けて待機している。

キューバの医師数は50万人。そのうち5万人の医師、看護師、医療技術者らを世界66カ国に送り込んでいる。これについては世界中どこでも高く評価 されている。例えばブラジルでは1万1800人が働いている。4800万人が診療を受け、その88%は満足している。ブラジルはこれに対し、年間85億ド ルを支払っている(貿易額は20億ドル)

キューバの貢献については、ニューヨーク・タイムズも賞賛を惜しまない。

「キューバはエボラとの戦いで最も際立っており、その姿勢は称賛され真似されるべきだ」と書いた。そして

ケリー国務長官が名こそ挙げないが、その勇気を讃えたことにも触れた。

それで一番頭に来ているのがアメリカの闇の権力だ。そこでアメリカは派遣された医師の亡命を手助けしている。この政策は06年にブッシュ前政権が始めた。この1年間に1278人のクーバ人医師が米国に亡命した。

ニューヨークタイムズはこのような「引き抜き」策を人道にもとるものとして厳しく非難している。現実に亡命した医師がアメリカ国内で医師として活動することは不可能である。「引き抜き」は文字通り引き抜いて捨てるだけの政策である。
ハイチでの医療貢献については下記参照のこと
ハイチで活動するキューバ医師団との連帯を  
メディアが報道しないハイチのキューバ医療団

以下のメールが来たので、ブログ上に公開しておきます。

北星大学への「植村隆元朝日新聞記者解雇要求」について NHKで報道されるとの情報が来ました。 「言論の自由」「ジャーナリズムの良心への圧殺」が問われる事態だと思い お伝えいたします。
 記者が書いた記事の内容が問われ、家族も含めネット上で攻撃され 高校生の娘さんの顔写真まで載せられ「自殺に追い込め」などの攻撃がされるなどの非道な攻撃は 決して許されるものではないと感じています。
 
 11月中旬 植村さんの講演会に参加しました。私自身よく知らなかったのですが、植村さんはいわゆる「吉田証言」には全く関与しておりません。
 また問題となった1990年代の植村氏の「従軍慰安婦」記事の内容に 「女子挺身隊」と書いてあったことを読売新聞などは攻撃材料として挙げて いますが、「従軍慰安婦」とされた最初の女性が名乗り出た当時は 読売新聞やその他の新聞も 当時韓国で使う「女子挺身隊」の言葉が「従軍慰安婦」と同義 の言葉として使われていたため新聞紙上でもそのまま使っていました。読売新聞自身 当時同義で使っていたことを 読売新聞紙上で小さな扱いで当時同義とし て使っていたことも お詫び訂正しています。

いろいろ知らなかったことがありますが、ことは無実かどうかではないと思います。
この際、慰安婦問題を「無かったことにはさせないぞ」という一点で、「朝日党」になるべきでしょう。


WSJに面白い記事があった。
メールにまじめに返事を出す人ほどウツになる、というのだ。
これを読んだ私は、絶対にウツにならないと確信した。
私のガラパゴス携帯には約90通の未読メールがある。
ときどき怒られる。
私は「そんな大事な要件なら電話して」と答える。そして携帯を見せる。
「ふーむ、確かに迷惑メールばかりだな」と大抵の人は納得してくれる。
なかには親切な人もいて迷惑メール撃退法を教えてくれる。
しかしそれで撃退された試しはない。敵もさるものである。
というよりも、それを撃退されたら、メールを読まない理由がなくなってしまうから、
あまりしてほしくないのである。
おそらく職場でメールが伝達手段であればそうは行かないであろう。
電話ならでなくても済むが、メールはいやでも受け取らざるをえないのだ。
そして返信を要求される。
返信しなければ、「シカト」したことにされてしまうのである。これは恐怖である。
それで人間関係が壊れてしまった話も、一度ならず聞いている。
それで壊れるような人間関係ならそれまでなのだが、職場関係だとそうは行かない。
内容証明付きの手紙をネグったみたいなものだからだ。世間では許されない。
だからケータイにはびこった迷惑メールはある意味で救い主なのかもしれない。
所詮いっときだろうが…
ところで私は、この40年年賀状を出したこともない。もちろん年賀状の返事も出さない。
もらって嬉しい相手なら、電話して「飲みに行こう」と誘うことにしている。誘われた方は怪訝な顔をしているが。

ブラジル、ボリビアに続きウルグアイでも革新勝利の勢い

投票日は11月30日なので、結果はまだ出ていないが、世論調査では拡大戦線が圧倒的優勢を示している。今度の勝利により、革新政権の支配がウルグアイでは定着するだろう。

バスケス

この国は伝統的にコロラド党とブランコ党が政権を握ってきた。それが70年代前半に社会党・共産党を中軸とする拡大戦線が登場して、政権を脅かすほどの勢いを示した。危機感を感じた支配層は軍事クーデターを敢行し、独裁政権が樹立された。

しかし軍事政権は長くは続かず、80年代の前半に民政に移行した。しかしこの間の弾圧で拡大戦線はボロボロにされた。

それから長い間の試練を経てタバレ・バスケスが勝利し拡大戦線が政権を握ったのは2004年のことであった。最初は少数与党として中道的政策を強いられたが、徐々に議会でも勢力を伸ばし、政権基盤は安定してきた。

かつては南米のスイスと呼ばれるほど手厚い社会保障と労働者保護を行ってきたが、現在はそれほどの経済的余裕はない。政策選択の幅は限られているが、その中で地道に精一杯やっている。

もっと注目されて良い政権であろう。

野党ブランコ党は農牧業を背景とする伝統政党である。かつて圧倒的勢力を誇ったコロラド党は、新自由主義政策が裏目に出て現在は第三党に転落、存在意義を失いつつある。

ベネズエラがガソリン値上げに

ベネズエラは世界で一番ガソリンが安い国である。もちろん石油が産出されるからでもあるが、何よりも大きいのは莫大な政府の補助金である。

年間なんと150億ドルの補助金が国庫から支出されている。日本円で言うと2兆円に近い金額だ。ベネズエラの国家予算が年間400億ドル強だから、これだけで1/3になる。誰が考えてもこれはやり過ぎだ。

ベネズエラでガソリンを入れると、40リットル満タンで50円だそうだ。リッターじゃないよ! サウジでもその7倍はとっているそうだ。

どうなるか、麻薬よりも金になる。密売が商売になる。1日の総消費量80万バレルのうち、10万バレルがコロンビア、ブラジルに密輸され、その損失額は年80億ドルにも及ぶ。それでガソリンが不足して米国から輸入している。

もっともこれはチャベスが始めたわけではなく、それ以前からの“悪しき風習”だ。ラテンアメリカは公共料金値上げには殊の外敏感で、バス代が10円上がるだけでも全国ゼネストが起きる。

私が大統領なら有無をいわさず10%にするところだ。強い政権の時にこそ断行すべきだし、原油価格の値下がりという外圧のもとで絶好のチャンスだと思う。

これでインフレに拍車がかかると危惧する向きもあるが、この国の基礎生活資料は圧倒的に輸入に頼っているので、直接物価に反映するとは考えにくい。もしやばいと考えれば公共運輸機関への選別補助を維持すればよい。

この国の社会保障費は上がったとはいえまだ低い。税金は所得の再分配に回すべきだろう。そういう意味では、今回の補助金を減らして社会保障に回そうというスローガンは正しい。

ベネズエラ経済が急速に悪化

ベネズエラ経済が急速に悪化している。①インフレは去年が56%、今年はさらに上回り100%超えが予想されている。②一方でGDPは4%後退する見込み。③この結果、財政赤字はGDPの20%に達する見込み。

要するにスタグフレーションと双子の赤字が膨れ上がるということだ。

ただ次の記載は要注意である。

一家四人の標準家庭の食費は今年、月790ドルだった。2012年には290ドルだった。

これだと2年間で2.7倍に跳ね上がっていることになり、物価上昇率をはるかに上回っている計算になる。

行けばずれにしても、主要な原因は国際原油価格の低下。米国の原油生産の増大、中国経済の伸び悩みによる需要減少の重なりで、これまでのバレル100ドル台から93~94ドルに低下した。

このまま行けば来年度は80ドル台に下落することも考えなければならない。

政府は、当然これは予想していて、そのための備えもしている。とはいうものの、やはり高い原油価格を当てにした政策もやってはいるわけで、それが今後3年間に100億ドルに達する債務の支払だ。とくに対中国の借款が厳しい状況を迎えている。

政府は、これにCITGOの売却金で対応しようとしていた。CITGOは国営石油会社(PDVSA)が所有しており、年間8億ドルの純益を上げている。これを80億で売ればとりあえずの債務支払は可能である。ところが買い手は現れなかった。

citgo
     ニューヨーク州ベルゲンのCITGOスタンド
以上のように状況は大変厳しいが、これを機にベネズエラ経済が奈落の底に沈むというのは、反政府勢力の宣伝のたぐいであろう。

むしろこれを機に、あまりにも政治的な意図で膨らませすぎた国庫財政を思い切り整理するチャンスが来たと見るべきではないか(例えばガソリン補助金)。

あの時のキューバを考えれば、できないことなどひとつもない。

FARCはタガが外れている

陸軍対ゲリラ戦特殊部隊の司令官アルサテ少将がFARCに捕らえられた。これまでFARCに拉致・誘拐された軍人の中で最高位だそうだ。捕まえた方も驚いたろう。

FARCの本体のほうは、とうに武装解除の方向を出しているのだが、話は一向に進まない。ある意味でFARCに対する攻撃が強まり指導者の多くが逮捕されたり死んでしまったことから、統制がきかなくなっている可能性が高い。

チョコ州の州都キブドは、麻薬カルテルの拠点メデジンからアンデスを越えた太平洋側。パンナム・ハイウエイを北上すればパナマにつながる麻薬密輸ルートとなり、海岸山脈を越えれば太平洋である。犯罪者が集まっている物騒なところである。

今度の誘拐犯も、FARCというよりFARCの一派を名乗る犯罪者集団と見たほうが良いだろう。

サントス大統領は、和平会談を中止することでFARCを通じて圧力をかけせせようとしているのだろうと思うが、FARCにそれだけの力があるだろうか。

キブド

またもペトロブラスの重大疑獄

再選を狙うヂウマ・ルセフ大統領が大いに苦しめられたのがペトロブラスの裏金疑惑だった。ルセウの前のルーラ大統領も、これで危うくクビが飛ぶところだった。

今回の疑惑は、計39億ドル(4千億円)にのぼる政治資金がペトロブラス(国営石油会社)から労働党に流れていたというもの。悪名高い日本の政党助成金は13年度で354億円。ラテンのやることは半端じゃない。

その仕掛けは、企業との契約金に「礼金」を上乗せし、それを闇資金として流したというもの。

ペトロブラスは国営で、儲けは国の金だ。何に使ってもいいというものではない。私企業ならなんでもいいというわけではないが。

これを踏まえてルセフ大統領は粛清を公約した。おそらくもともとルセフはやりたかったんじゃないか。11月14日にペトロブラスの重役18人を一斉逮捕した。

ブラジルの労組のだら幹が政府を食い物にしているのは、歯ぎしりするほど悔しかったろう。このあいだ来たブラジリア本願寺の佐藤和尚さんは、労働党政権の幹部も務めた人だが、ルーラ以下労組幹部の腐敗ぶりに頭にきてやめてしまった。

ルセフは学生時代に反軍政の闘いでゲリラに参加し、秘密警察に捕らえられて拷問された経歴を持つ。組合活動家の成り上がりとはレベルが違うのである。

こういうとき、やはり野党との緊張関係は必要だ。間違ったら容赦なく叩かれることも民主主義に必要な試練である。

ルセウ




国会議員は身を削れ、その代わりもっと増やせ

国会議員の年間収入は

1.歳費

年間約2,100万円(期末手当込み)

2.諸手当

文書・交通費 年間で1,200万円。

秘書給料 3人分で約2,000万円。

立法調査費 780万円(これは本人でなく所属政党に配布)

3.政党助成金

議員一人当たり4340万円相当(これも本人でなく所属政党に配布)

これで合計1億400万円。

どこを削るか、政党助成金しかないでしょう。

定数不均衡だって、各県最低一人という言い分はもっともだ。各県1人出しても不均衡にならないように、定数を増やせばいい。

政党助成金をやめれば、お釣りが来る。

giinsuu

エグモント序曲でギュンター・ヴァントが良いと書いた。youtubeで見ると、これは93年6月14日にベルリンのフィルハーモニーで行われた演奏会のライブ録音のようだ。

楽団は手兵北ドイツ放送ではなく、ベルリン・ドイツ交響楽団という新興オーケストラ。やはり、ちょっと落ちる。

彼の指揮は徹底してレガートを要求する。楽譜に書かれた音符を目一杯弾ききることによって、楽器は初めて良くなり、本当の響きが生まれる。ただし楽団員、とくに管楽器にとってはしんどいだろうが。

レガートはプレヴィンもお得意だが、ヴァントの場合、リズムへの要求が大変厳しい。こうしないと音が綺麗に積み上がらないからである。こういう生き方はセルと大変良く似ていると思う。セルの方が数倍エグいが…

アップロードされた曲を見ると、エグモントのほかにエロイカとシューベルトのハ長調。思わず目を疑う。ホントかいな? 

1912年の生まれというから、この年81歳だ。すげえ馬力だ。私がテレビで見たのは2003年ころで、もう死んでいたが、その3年前の、最後の日本公演のものだ。

その時が88歳かな。

70歳で北ドイツ放送の首席指揮者に就任し、79歳で退任した。本格的活動はそれからだ。超遅咲きの桜だったことになる。


謎の音楽ライター・ミナコヴィッチのブログ

によると、ヴァントのシューベルトは三種類のライブ盤が発売されているそうだ。

ヴァントが晩年に遺した3種類の『ザ・グレート』は、それぞれオーケストラが異なり、演奏時間にも違いがある。

北ドイツ放送交響楽団とのライヴ(1991年4月21~23日録音)
 第1楽章[13:53] 第2楽章[15:51] 第3楽章[10:42] 第4楽章[11:53]

ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団とのライヴ(1993年5月28日録音)
 第1楽章[14:16] 第2楽章[16:26] 第3楽章[10:54] 第4楽章[12:31]

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とのライヴ(1995年3月28~29日録音)
 第1楽章[13:56] 第2楽章[15:46] 第3楽章[10:46] 第4楽章[12:12]

録音時期は1991年、1993年、1995年と2年おきの短期間で行なわれているので、指揮者の解釈に根本的な違いはないはずだが、オーケストラという媒介を通すと、聴こえてくる音楽には、それぞれ微妙な特色が出てくるのが面白い。

と書かれている。

このyoutubeの演奏は、ミュンヘン・フィルとのコンサートの直後に行われていることになる。



その後調べたら、ほかにコリオラン序曲やブラームスの1番もある。2日間に分けた演奏会のようだ。

この人の活躍世代は60年代のケルン放送交響楽団からだ。ここで20年、北ドイツ放送に移って10年、それからフリーの10年となるから、多分これから先、放送テープは続々と出てくるのではないだろうか。

定期演奏会の半分は振っているとして、年に6本、30年の放送局づとめで180本は演奏会のテープが収録されているだろう。


原油安で厳しさ増したベネズエラ外交

原油価格が低下してきた。

直接的には投機資本が、世界経済を変調に貶めたことで、自分の首を絞めたのであるが、石油産出国はその煽りを食らって、深刻な危機に直面する破目になった。とくにラテンアメリカの左翼政権をけん引するベネズエラとそれに追随するALBA・ペトロカリベ(カリブ石油連帯機構)加盟国にとっては、その存在意義が問われかねない事態に至っている。

こうした状況の中、ペトロカリベの石油相会議が開かれた(11月 カラカス)。

ベネズエラは「従来通り機構との公約を守る」と言明したが、ベネズエラの国内事情を見れば、その言葉を信用して良いものか。

現在、ペトロカリベには中米・カリブ地域の18カ国が加盟している。ペトロカリベのもと、14の合弁製油所が建設され、432の事業が展開されてきた。これらの施設・事業がどうなるかはベネズエラ次第となっている。

ピノチェト軍事独裁への糾弾は終わっていない

二度目の大統領となったミチェル・バチェレ大統領は、ピノチェト政権に捕らえられ拷問を受けた人である。二度と軍事独裁を許してはならないという決意は人一倍堅い。そのために弾圧の思い出は決して忘れてはならないと思っている。なぜなら弾圧の張本人は相変わらずのさばっているし、機会あらばふたたび世に出ようと狙っているからである。

長い間の躊躇を経て司法界もようやくその意義を認めるようになってきた。その象徴がこの判決であろう。

11月、チリ最高裁がバチェレの父アルベルト・バチェレー空将の殺害犯に有罪の判決を下した。実に41年ぶりの判決である。父バチェレは空軍内において立憲主義者を代表していた。73年9月11日の軍事クーデターで彼はクーデターに同調しなかった。彼はクーデター派に捕らえられ、拷問され、それがもとで半年後に亡くなった。

今回の裁判で裁かれたのは拷問の当事者である空軍退役大佐二人で、それぞれ禁錮3年と2年の実刑が言い渡された。刑が軽いのは彼らが実行者に過ぎず、命令したのはピノチェト本人だったからである。命令を受けて実行しただけなのに実刑が下ったのは、彼らがそれを反省していないからである。

ハイチで相変わらずの暴力衝突

11月18日、ポルトープランスのスラムでマルテリ大統領辞任を求めるデモ行進が行われ、大統領支持派と衝突、1人が死亡、3人が負傷したそうだ。反政府派は「民主愛国運動」および「憲法順守愛国団」を名乗り、選挙の早期実施と政治囚解放を要求した。警官隊が出動し、催涙弾でデモ隊を解散させた。目撃者は、野党議員がライフル銃で大統領支持派側を撃っていた、と語っている。

この10年、まともにハイチ情勢を勉強していない。勉強しないと困るのはそもそも白黒が分からなくなることだ。03年のアリスティド排斥の時、多くのメディアは白黒を完全に間違えていた。ただ民衆もしばしば暴力的になるし、しばしば容易に腐敗するので、うかつに信用出来ないところがある。とにかくAPであろうとロイターであろうと鵜呑みにしないことだ。迷ったらまずルモンドへ。

エボラもやはりキューバ医師団

このあいだ、エボラ関連ニュースでキューバ人医師がスイスに送られ隔離収容されたと報じられていた。「おっ、相変わらず頑張っていますね」と感じた。

「国境なき医師団」は宣伝がうまいから、自分たちが医療の代表みたいな顔しているが、現地で一番頑張っているのはキューバ医師団と相場が決まっている。キューバがシエラレオネ、リベリア、ギニアの西アフリカ3国に送った医師数は256人に達している。「国境なき医師団」をはるかに凌駕している。

さらにキューバでは、2万3000人の医師、看護師、医療技術者がエボラ対策の訓練を受けて待機している。

キューバの医師数は50万人。そのうち5万人の医師、看護師、医療技術者らを世界66カ国に送り込んでいる。これについては世界中どこでも高く評価されている。例えばブラジルでは1万1800人が働いている。4800万人が診療を受け、その88%は満足している。ブラジルはこれに対し、年間85億ドルを支払っている(貿易額は20億ドル)

キューバの貢献については、ニューヨーク・タイムズも賞賛を惜しまない。

「キューバはエボラとの戦いで最も際立っており、その姿勢は称賛され真似されるべきだ」と書いた。そして

ケリー国務長官が名こそ挙げないが、その勇気を讃えたことにも触れた。

それで一番頭に来ているのがアメリカの闇の権力だ。そこでアメリカは派遣された医師の亡命を手助けしている。この政策は06年にブッシュ前政権が始めた。この1年間に1278人のクーバ人医師が米国に亡命した。

ニューヨークタイムズはこのような「引き抜き」策を人道にもとるものとして厳しく非難している。現実に亡命した医師がアメリカ国内で医師として活動することは不可能である。「引き抜き」は文字通り引き抜いて捨てるだけの政策である。

このあいだ


共産党に雨宿りしませんか。安倍晋三への絶対拒否の意思表示として。
別に、とって食おうなんて魂胆はありませんから、安心してお立ち寄りください。
こわいと言ったって、どうせやられるときには共産党だろうが無党派だろうがまとめてやられるんですから、そこは分かってもらいたいと思います。
むかし、と言っても30年くらい前までは、共産党もけっこう勢いがあったんです。8人に一人は共産党に投票していたんです。その頃は、共産党攻撃も強かったから、投票するときに「共産党はちょっと」と言って社会党に雨宿りする人が多かったんです。
その人達は、共産党が弱くなると、「小選挙区で死に票になってしまう」と言って民主党に投票したんです。
しかし今では雨宿りするところが無くなってしまった。大企業などの支配層が雨宿り先として作った民主党を自分で潰してしまったからです。何故潰したか? 国民をなめているからです。
首筋なめられている気持ち、分かるでしょう。
人間、かなり過酷な環境にも慣れるものです。毎日首筋をなめられても、いつかそういう生活に慣れてしまうかもしれません。
でも、なめられるのが気持ち良いと言って権力に擦り寄るのは、あさましくも滑稽な姿ですよね。そしてそれを嘲りながら選挙にも行かないというひとも、なめられているのは同じでしょう。

エグモント序曲の聴き比べ

ロリン・マゼールのエグモント序曲が良い。

最初の聴き比べのきっかけはこの演奏ではない。ティーレマン指揮ウィーン・フィルの演奏があまりにひどくて、「この曲は、本当はつまらない曲なんだよ」と言わんばかりの演奏で、「ほんとうにそんなにこけおどしのつまらない曲だったかなぁ」と思いながら、他の演奏を探しているうちに見つけたものだ。

マゼールがニューヨークフィルを振ったライブ録音で、元の音は良かったのだろうがアップ時に音が壊れてしまっている。音はひどいのだが迫力はすごい。

ニューヨーク・フィルは個々にはうまいのだろうが、オケとして合わせる気はさらさらない。ライブだからなおのことだ。

しかしマゼールの指揮はものすごい迫力だ。音の塊が襲いかかってくるような迫力がある。

かなり前にダウンロードしたものだから、音質がアップされているかもしれないと思って探したら、あった。

ソウルでのコンサートのテレビ放映をエアチェックしたものらしい。その日のコンサートの他の曲もないかと思って探したが、この曲だけだ。この演奏の印象がよほど強烈だったと見える。

我がジョージ・セルの演奏もある。しかしクリーブランドとのものはない。ウィーン・フィルと録音した全曲盤。69年12月というから最晩年のものだ。

ドレスデン・シュターツカペレとのライブ音源(Salzburg 1965)もアップされているが、音質は鑑賞に耐えない。演奏もセルらしくない。Czech Ph. / Szell Salzburg 1963 というのもあるが、さらにひどい。

……なことをやっているうちに、クレンペラー指揮フィラデルフィア管弦楽団という演奏を見つけた。フィルハーモニアの間違いではない。

調べてみると、63年ころ、フィラデルフィアに2週間ほど滞在してコンサートの傍らいくつかの録音を残しているそうだ。何でも録音がひどいためにお蔵入りになってしまったそうだが、最近色々細工して発売になったらしい。

このエグモントはすごい。物置小屋に楽団を詰め込んで演奏したみたいで、残響ゼロ。まじりっけなしの音が詰め込まれている。まるで指揮者の後ろでリハーサルを聞いているようだ。

全盛期のフィラデルフィアサウンドが純生で聞けるというのがすごい。

しかしさすがに塩っ辛い。口直しにアバドを聴く。こちらはシロップを掛けたエグモント。

小沢とボストンというのもある。出だしはおやっと思わせるが、終わってみると印象は薄い。

あったぞ、ヴァントのエグモント。細部まできっちり音を出しながら、低音はズシンと効かせる。やはりヴァントは決定盤だな。エグモントは駄作ではないな。

セルとウィーン・フィルの運命というのがあったので聞いてみた。

ウィーン・フィルというのは指揮者の棒の通り弾かない。忘れた頃に音が出てくる。だいたい、ろくに指揮者の棒など見ていない。セルにとってはたまらない苦痛だったと思う。

オーボエはセルの一番嫌いな音を出す。ホルンは盛大な音外しもなんのその、みずからの音色に酔いしれる。

セルは癇癪を起こした。あるいは計算していたかもしれない、第一楽章の終わり、コーダに入る手前、オーボエのソロで思い切りルバートをかけた。さすがにオーボエはひっくり返った。

セルの分厚いメガネの底でめんたまがぎらりと光ったろう。それからの演奏は俄然変わってくる。アメリカの楽団みたいだ。

ホロヴィッツのオケ伴をやってニューヨークフィルにムチを入れて、死闘を演じたチャイコフスキーが思い起こされる。

死ぬ1年前の演奏だが、血の気の多さは最後まで変わらなかったようだ。そういう眼から見ると、ウィーンフィルをブイブイ云わせたきわめて痛快な演奏である。

失書・失算はナビゲーション障害だ

ナビゲーション障害を勉強するうち、ふとこれは失書を説明できるということに気づいた。失書と言っても運動性の失書、書字障害だ。

まさに字を書くというのは筆先のナビゲーションだ。白いブランクの画面があって、漢字の場合はたいてい左上から始まる。字そのものは、書き取りブックのごとく、予め点線で書かれているのかもしれない。

筆先にCCDカメラを付けて、ストリートビューの綴りを持たせておく。筆先はそのナビゲーション画面に合わせて右や下に走って行って、どこかで止まって、方向を変えるか画面からいったん離れるかする。

これぞルート選択性ニューロンだ。

これだと、字は分かるのに書けないという状況がピッタリと説明できる。失算もほぼ同様の機序で説明できそうだ。

一方、失認・失行の方はV4からの情報を受ける「場所関係ニューロン」のトラブルのような気がする。すると同じ頭頂連合野でも少し範囲が違う可能性がある。どれがVIPでどれがAIPだとかいうことは良く分からない。

もう少し勉強しなければならないのだろうが、いまのところその辺りはアマチュアの手出しすることではなさそうだ。

泰羅さんの下記の記載、

サルにナビゲーションのトレーニングを行うと、頭頂葉内側面には課題遂行中に活動するニューロンが証明された。これらのニューロンは,場所関連ニューロン,運動関連ニューロン,ルート選択性ニューロンに分類された。

というあたりが、今後の課題だろう。

この点について、泰羅さんの原著では

場所関連ニューロン: あるルートに従ってナビゲーションするときに活動するというより、その場所にくればどのような状況でも活動し、その場所の情報を表していると考えられる。

運動関連ニューロン: 右回転という運動を行えば、どのルートのどの場所であっても活動する。海馬にはこのような機能はなく、頭頂葉の特徴の一つである。

ルート選択性ニューロン: 場所と運動の情報の関連づけが行われており、ある特定の場所である特定の運動を行うと活動する。

と書かれている。

ただこれはゲームによるバーチャルな刺激なので、自然界におけるスポンタンな反応と同一視できるかは分からない。

以下は泰羅さんの論文の最後の部分である。

5.“ナビゲーションの脳内メカニズム

目的を持った移動のことをナビゲーションという。

我々は普段から通い慣れた道を,特に意識することなく,目的地に到達することができる。このような移動を,ナビゲーションという。

(1)ナビゲーションの脳内プロセス

目的地に行こうとすると,まず,脳の中に認知地図が形成される。

しかし正確なナビゲーションのためにはこの認知地図だけでは不十分であり,その下の階層に,ルート地図(道順)がセットされる。この地図は具体的で,場所の情報とそこでの行動が関連づけられ,順番にリストとして記載された地図である。

このルート地図は視覚情報に基づく運動制御という点で,頭頂葉が関与している。

(2)道順の障害

高橋ら(Takahashi ら, 1997)は頭頂葉内側面,特に脳梁膨大後部が損傷された患者が道順障害を起こすこと報告した。

これらの患者は風景を見て,どこであるかはわかるが,どちらの方向に行ってよいのかわからず,道に迷ってしまっている。

この症例では,ルート地図が失われ,場所と行動の関連づけができなくなり,道に迷ってしまったと解釈できる。

(3)ナビゲーションニューロン

サルにナビゲーションのトレーニングを行うと、頭頂葉内側面には課題遂行中に活動するニューロンが証明された。これらのニューロンは,場所関連ニューロン,運動関連ニューロン,ルート選択性ニューロンに分類された。

この内のルート選択性ニューロンがルート地図に相当すると思われる。


これが話しのあらすじである。

注目すべきなのは、対象とする行動が「見る、捕まえる、逃げる」という即時的な行動ではなく、目的を持った行動であり、太古の昔からの、動物の動物たる根源的な所以にかかわる行動だということである。

この場合、目的地を示す脳内地図が認知され、その下位にルート地図が作成されるのだそうだ。このルート地図は二つの特徴がある。

ひとつは、「順番にリストとして記載された地図」だということである。この場合「地図」は1枚でなく数枚から数十枚のセット、すなわち動画のコマの集合だということだ。これは普通「地図」とは言わない。

もう一つは「視覚情報に基づく運動制御」ということで、地図のような俯瞰情報でなく、目の前に広がる「見たまんま」の情報だということだ。歩きならとった連続写真に吹き出しで注釈がついている、漫画みたいなものだ。

ルート地図というが、「見たまんま」の絵柄は地図ではない。むしろグーグルのストリートビューの方がピッタリだ。


正直のところ、まずもって目的地を示す「認知地図」が形成されるということには、実感が伴わない。だいたい私などは当てずっぽうで歩くことが多い。

それに、ナビゲーションというのはどこかに行く方法ではない。航海の最中にこういう状況になったらこうせよという経験と知識の積み重ね、航海術の体系だ。

車のナビは両者を折衷したようなもので、進行方向を真上にセットすることで人工的に前後感を出している。これはGPSという「磁石」があるから出来る芸当である。

方向音痴の女性に目的地に行かせようと思ったら、地図をもたせるよりはストリートビューの要所要所の写真を綴りにして持たせて、それをめくりながら歩かせるのが良いのかもしれない。


道順の障害、ナビゲーションニューロンについては、いまのところなんともコメントのしようがない。どちらかと言えば記憶力の問題が大きいように思う。大事なことは視覚情報がまずもって動画として記憶され、要所要所だけが選択的に記憶されているということではないだろうか。

 

アンクル・トム大森さんのブロク

今まで15年ほど(Windows 98の頃から)使用していたUSBオーディオデバイス ONKYO SE-U55をFOSTEX HP-A4に買い替えました。

という記事があった。

私と同じで出初めのSE-U55を何気なしに買ったのだ。確かあの頃の私はMDの音を再生して、それをデジタル化してパソコンに入れようという魂胆ではなかったか。

その話は、あとからMDウォークマンで直にパソコンに移植できる機械が出てきてそれを買ったのだが、結局題名の入力が面倒で、MDもウォークマンもホコリをかぶっている。


SE-U55も多分使っていなかったと思うが、いつの頃からかパソコンのMP3音源をライン・アウトで引くよりDACを通した方が良いと言われて使い始めた。DACってなんだと聞いたら「それ、そうじゃん」、「あっ、そうなん」という具合。

そのうちASIOだわさぴだとなってきたからずっと使っているが、「いいのかなぁ」と気にはなっていた。

最近ハイレゾだとか言っていて、「DACが決め手だ」と言われると、ますますそわそわしてくる。所詮付和雷同、主体性ゼロの人間だ。

ソニーのハイレゾ・ウォークマンが話題になっているらしい。もうウォークマンの世代ではないから、ふむふむと聞いてたが、DAC内臓のプリメーンが4,5万だという話だからムラムラしてくる。しかしよく話を聞いてみるとプリメーン・アンプはその値段の性能だというから、結局はそのDACだけあれば、いまのアンプのほうがはるかに高性能なはずだ。

要するに抱き合わせ販売だ。しかもソニーだ、かならず壊れるはずだ。

「うーむ」と唸っていたところにこの記事に出会った。

早速iTunesで音楽を聴いてみると、SE-U55よりも全体的に締まった音になりました。
たぶんこれがFOSTEXの得意とする音作りなのでしょう。
まあ、ここまででも後継機としては一応満足です。

とあり、ハイレゾ試聴についても触れている。

ハイレゾオーディオは、じつはかなり前からさまざまな形で製品や音源が販売されているのですが、今ひとつ普及しない理由が改めてわかったように思います。

ということで、どうも抱き合わせのアンプの「音作り」にみんな騙されているのではないか、という口ぶりである。


圧縮音源の音質については、私にも意見があるが(なにせYouTubeしか聞いていない人なので)、それはともかく、我が同類の士が買った機械を私も買ってみようかと思い始めた。しかし3万5千円とはいい値段だ。ソニーのDAC内蔵プリメインと変わらない。





頭頂葉 視覚と運動のインタラクション」  泰羅 雅登

という論文が見つかった。V5(MT野)まできて、頭頂連合野まであと一歩というところで、ミッシングリングを解き明かす鍵になってくれるのではないかと期待して読む。

1.視覚と認知

視覚によって外界の情報を取り込んでその情報をもとに外界に対する運動を組み立てるという意味で,頭頂葉は「視覚と運動のインタラクション」を演出する領域といってよい。

脳内の視覚情報処理経路は大きく2つに分けられる。

A 腹側視覚経路(Ventral pathway)

視覚前野を経て側頭連合野にいたる。

主として色や形の情報を処理し,形や色の二次元情報からその物体を同定する「物体視(What)」の経路である

B 背側視覚経路(Dorsal pathway)

視覚前野を経て頭頂連合野に至る。

物体の位置,奥行き,動きの情報などを処理する「空間視(Where)」の経路

頭頂連合野は静的な認知だけではなく、動的な認知を司っている。これは認知より行為と密接に結びついている。それは行動しながらの連続的な認知である。それはとくに手先の巧緻操作において決定的な役割を果たす。

C AIP野

1990年、サル頭頂連合野ニューロンの解析によって,AIP野操作運動関連ニューロンが見つかった(Taira ら)

その後、頭頂葉が「運動のための視覚情報処理(How)」を行っていることが知られるようになった。つまり,頭頂葉は,処理した視覚情報を運動の企画・実行のために運動関連領域に送る役割を果たしている。

2.背側経路の障害

まず背側視覚経路の障害での臨床症状を簡単にまとめておく。

①半側空間無視

②傾きの認知障害

③立体視の障害

④三次元構成失行

⑤手の運動障害

⑥オリエンテーション障害

これらは失書・失算のないゲルストマン症候群とも言える。

3.MT野から頭頂葉へ

parietal

頭頂間溝(intra parietal sulcus : IPS)領域はいくつかの小領域に区分されている。

LIP(lateral intra parietal):前頭眼野と強い線維連絡があり髄鞘染色で濃く染まる領域である。

CIP(caudal intra parietal):LIP後方の野。奥行き知覚に関連。

AIP(anterior intraparietal):LIP前方の野。操作運動の視覚的コントロールにかかわる。

4.頭頂葉の認知機能

a. 立体視の脳内メカニズム(CIP関連)

b. 操作運動の視覚的制御

AIP 野の操作運動関連ニューロンは運動前野腹側部(F5)との間に密な線維連絡がある。

これらの操作運動関連ニューロンは活動を視覚性の成分と運動性の成分に分離できる。

“視覚優位型”ニューロンは操作対象の形状の識別に関係し,“視覚・運動型”ニューロンは運動情報と視覚情報を統合している。



泰羅論文の感想

泰羅さんは東京医科歯科大学の先生でお医者さんのようである。根本のところの問題意識が共通しているから話がわかりやすい。

1.視覚と認知

What とかWhere とか使わずに腹側と背側とあっさりまとめているところもよい。

動的な認知という言葉もよい。私の言う「時間軸の導入」に近いと思う。

ただ前にも言ったのだが、たとえば指先の巧緻運動などは、動物が動くことの一部であり、のちになって発達してきたことである。「動く」ことの本質は移動することにあるのであり、そちらがより根源的である。

それをとりあえず察知能力としておく。ついでに腹側経路→V4の方は認識能力と名づけておこう。資格情報は片や認識能力の土台となり、他方において察知能力の土台となるのである。これについては稿を改めて考察したい。

2.背側経路の障害

これはゲルストマン症候群のうち、失行・失認に関する症状だ。

以前失書・失算のみを主徴とするゲルストマンの不全型があるのではないかと書いたが、逆に純粋に背側経路の障害のみを主徴とする病態もあるらしい。

①から⑥の徴候のうち①、③を除けばいずれも時間感覚がらみだ。これも背側経路が時間軸の導入という働きを持つことの証明となる。

4.頭頂葉の認知機能

三つのフィールドのうち、CIPはV4からの流れのようだ。LIPの機能は良く分からない。目下は知見を集積するのが先行しており、まだ概念づくりには手が回っていないような感じだ。

とりあえずわかっているなかでは、AIPが「運動のための視覚情報処理(How)」を行っているとされ、視覚と運動を結ぶ結節点になっているようだ。もちろん視覚と言っても動的視覚であろうし、それは基本的にはMT野由来のものであろう。

「AIP野操作運動関連ニューロンが見つかった」のが、1990年というのには驚いた。まだたかだか20年余である。それなら知らなくても恥ではない。発見したのが日本人らしいということも初めて知った。

 

ナビゲーションの話は非常に面白いので、別の話にしようと思う。


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