鈴木頌の発言 国際政治・歴史・思想・医療・音楽

中身が雑多なので、右側の「カテゴリー」から入ることをお勧めします。 http://www10.plala.or.jp/shosuzki/ 「ラテンアメリカの政治」がH.Pで、「評論」が倉庫です。「なんでも年表」に過去の全年表の一覧を載せました。

2013年02月

とにかく目の前に4人いるわけで、
シューベルト、シューマン、メンデルスゾーン、ブラームスを我々は同列で聞く。ドヴォルザークもだいたい似たようなものだ。

気合を入れて聞くわけではない。その日の気分だ。
居酒屋ならマグロのぬたとイカにしめ鯖、味噌ホルモンにカキフライ、あがりがホッケの開きとなる。昔はこれにレバ刺のごまだれが加わったが、いまはいけないようだ。
きどっているときは久保田の千寿か八海山、本当はなんでもいい。

何を話しているのだ。シューマンの話をしなければならないのだぞ。
奇特な人がいるもので、ジョージ・セル指揮クリーブランド管弦楽団の演奏を1番から4番まですべて高音質でアップロードしている。aacファイルで平均320kbsだからすごいものだ。一番のアタマだけ乱れているがほかは完璧だ。
シューマンの演奏は相当個人差がある。モーツァルトのピアノ協奏曲みたいにだれでもいいという訳にはいかない。
例えばバーンステイン指揮ウィーン・フィルというシリーズもあるが、結構辛い。バレンボイム指揮ベルリン国立歌劇場というのも「なんやねん」という感じだ。
最初にセルの演奏を聞いてしまうと、たいていの演奏は聞けなくなってしまう。演奏がどうこうというより、まず音質がかなわないのだ。セルの録音は1960年代後半だと思うが、素晴らしく良い。細かいテクスチュアはわからないが、とにかくオケのレベルが違う。
アシュケナージ指揮ヨーロッパ室内管弦楽団の第2番があるが、あれと同じレベルをクリーブランドはフルオーケストラでやってしまうのだ。とにかく60年代末のクリーブランドは古今東西最高のオケラではないだろうか。
フルトベングラーとBPOの演奏も素晴らしい。というより音がすごい。ほぼすべてが聞こえる。マシンとしてのベルリン・フィルの凄さが分かる。
マシンの凄さはムーティ指揮バイエルン放送交響楽団もそうだ。ムーティはかなり強引な指揮をしているが、オケは楽々と追従している。「こんなもんでいいんですか?」という感じだ。
結局、シューマンの交響曲は指揮者というよりオケの腕次第ということかもしれない。
パアボ・ヤルヴィがN響を振って第3番ラインを演奏した録音がアップロードされているが、録音のせいもあってけっこうみっともない。シューマンはホルンが下手だと聞けなくなる。日本人にホルンは向いてない。
ということで、1~3番までは文句なしクリーブランド、4番はムーティ・バイエルン、フルベン・ベルリンフィルがしのいでいるかもしれないというところでしょう。
バーンステインはやらないほうがいいんじゃないかと思います。





「日本における資本蓄積体制の機能不全と賃金デフレ」
芳賀 健一

一番興味を覚えたのは、賃金デフレの原因を、“伝統的”低価格競争にあるとしている点である。

しかし周辺事情については、データも揃えてしっかりとした(しっかりし過ぎてくどい)主張になっているが、肝心のこの部分の論証が論拠に乏しい。

とりあえず結語部分だけ、ポイントをあげておく。


①98年の金融危機と、2002年のITバブル崩壊を受けて総需要が急収縮する過程で、企業は価格切り下げ行動を強化した。

②その手段として、高度成長期以来の価格切り下げ戦略を踏襲した。すなわち人件費を中心とするコストダウンである。

③しかし高度成長時代と異なり、コストダウンはスケールメリットの拡大により相殺されないため、結果として、利潤は労働者の所得を削ることによって生み出されることとなった。

④外需は内需減退を支えたが、額そのものは(海外移転もあり)減少傾向にある。これからも支えになるとは考えにくい。

⑤これらの転換は、基本的に金融の意向抜きに進行した。金融の機能不全が経済成長システムに与えた影響は、長期的には大きいとは言えない。したがって現在において、金融政策をいじることによって得られる効果は期待できない。


低価格競争論は平成不況論のミッシング・リングかもしれないが、ただちに「おぉ、そうか!」と相槌は打てない。

価格競争は、日本企業にとって未だに「呪縛」となっているのかもしれないが、いずれパラダイム・シフトが起こるのは必至であろう。それは本格的な政権交代抜きにはすまないだろう。


何がバブルをもたらしたのか。要因は3つある。

第1 銀行が不動産投機を煽った

大手銀行はその前から貸出金利の低下と「利鞘の圧縮」という苦境に陥っていた。その原因は製造業大企業の銀行離れ、金利自由化の開始、政府・日銀の金融緩和政策である。銀行はこの苦境を打開するため「攻めの融資」戦略をとった。利鞘の圧縮を貸出量拡大で補償しようとするものである。

第2 政府の金融緩和政策

大蔵省は、英米主導で進行してきた金融自由化を不可避と判断した。そしてアメリカからの「外圧」を利用して預金金利の自由化を推進した。

第3 日本銀行が超低金利政策を継続した。

最初の利下げはプラザ合意による円高対策であった。しかしそれは。アメリカとの協調利下げ策として89年5月までつづけられた。


「日本における資本蓄積体制の機能不全と賃金デフレ」という芳賀 健一さんの論文からの引用である。

とくに新味があるわけではないが、良くまとまっていると思う。

とにかくこの論文えらく読みづらい。読んでいて度々睡魔が襲う。


 モーツァルトのピアノ協奏曲ほど、いいYouTube音源が揃っているレパートリーはない。

そのことに気づいたのは最近のことだ。

逆に、最近まではあまりいい音源がなかったということだ。

ただのmp4からSDmp4に音質が向上したのが2011年の後半辺りからである。そして12年に入るとHDmp4が出回り始めた。さらに去年後半からはFull HDmp4が出始めた。

そのたびに明確に音質が向上した。

今なら間違いなく80年代のCDより音質は上である。

音質が飛躍的に改善した理由は、圧倒的に通信速度の高速化だ。これに応じてYouTubeが情報量を増加させた。

2010年ころまでは、いくらウップロード側で情報密度を上げてもYouTube側で勝手に切っていたのだろうと思う。多分60kbsそこそこではなかったろうか。

その前も音響マニアは200とか300kbsでウップロードしていたが、その音はmp3の60kbsで上げた音とさほど変わりなかった。

強奏ではひしゃげ、高音は潰れた。2010年の後半から明らかに音質は改善した。50年代のLPの音から60年代のLPの音に進化した。

SDmp4の時代の到来である。この頃の音源はほぼAACの可変ビットレートで90kbs後半であった。それまでの音質を60kbs程度と考えたのはこのためである。

それでも所詮、60年代初期のLPの音程度だから、CDの音にはとてもかなわなかった。

その後HDmp4が出始めたが、最初はSDmp4とあまり変わり映えはしなかった。おそらくベースの音源がデジタル放送の録画で、そもそもクオリティーが低かったのではないかと思う。

そのうち、同じHDmp4でも俄然音質が良くなり始めた。HDmp4の音質は90kbs後半だったのが135kbsに増えた。

それまで画像に回していた情報量を、すべて音の情報に割くようになったのである。オケラの動画は消え、画面は静止画像になった。

目下はHDmp4の静止画像ファイルが主流である。しかし去年の後半からはかなりFullHDmp4が出回るようになった。

FullHDで静止画像だと、音情報は190kbsまで稼げる。ここまで来ると、安物のCDははるかに凌駕する。

印象を一言で言うと、“涼やか”である。南部鉄の風鈴の音だ。とにかく耳は疲れない。

本日はマレイ・ペレイラのモーツァルトのピアノ協奏曲を聴き続けたが、頭は痛くならない。耳が過飽和にならないのである。

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