静岡では一番上等なオリオン座がそのために改装して、そのこけら落としに上映したのが「聖衣」でした。多分昭和31年だと思います。天然色はその2年くら い前でしょう。天然色映画の記憶はどちらかといえば「ファンタジア」とか「ダンボ」とかディズニー系です。
立体映画はシネスコよりちょっと前だったと思います。赤と青のセロファンを貼った紙メガネを掛けて「遠い太鼓」を見て、画面から飛んでくる インディアンの矢に思わずのけぞった覚えがあります。
日本映画に色がついたり、シネスコになったのはずいぶん後のことではないでしょうか。その頃はもうそれほど映画に興味はなくなっていました。