本日の赤旗「家庭面」
話は、福井市の商店街がアーケードの照明をLEDに切り替えたということだが、その資金を融資したのが「福井市民共同節電所」という組織で、これは市民が出資して作ったファンドというのがミソ。

sikumi
福井新聞より

ここまでは、いかにもありそうな話だが、その額がすごい。下の表を見てほしい。
節電所

これまでは水銀灯108個で照らしていた。これをLEDに切り替えただけでなんと7割の削減につながった。
しかし、減ったのは使用量だけではない。消費量が減ると基本料金のランクも下がるそうで、効果はそれ以上という話だ。
多分、水銀灯に比べ寿命も伸びているから、もっとすごい。それで、肝心の見栄えだが、下記のごとし(朝日新聞より
LED
これが実施前
LED後
これがLED後
主催者が撮影した写真だから、痩せ薬の「使用前・使用後」みたいかもしれないが、水銀灯に比べ赤みがかった柔らかい光になったことは間違いなさそうだ。


ちょっとしたそろばん
これだけ効果がはっきりしているのに、いままで着手しなかったのは初期投資の額がかなりの高額だからということのようだが、その額は書かれていない。
朝日新聞にもう少し詳しく載っている。
昨年、1口15万円で42口分の出資者を集めた。それを元に今年2月、福井駅近くの商店街「ガレリア・モトマチ」と福井市内の6店舗がLED照明を導入した。
ということで、15x42=630万円だ。6店舗で130万として、残り500万くらいが投資されたことになる。
もう一つの疑問は、これだけ効果がはっきりしているのに金融機関が資金を提供しなかったのはなぜかということだが、これも記事からはわからない。
まぁとにかくそういうことで、市民ファンドが支援に乗り出した。契約では、事業者は負担ゼロで機器を導入し、下がった電気代(との差額)から3~5年かけて返済する。当然、利子もつくわけで、「分配金」と呼ばれる利子は年間1.5%となっている。
おそらく、考えるに、1.5%という金利がかなり安いのではないだろうか。今どき商店街の行く先など風前の灯だ。向こう5年の間に何件の店が潰れ、何件の店が生き残るだろう。潰れた店の分担金を生き残った店が肩代わりするのだろうか。ましてや、LEDへの交換のための500万円をためらうほどの貧乏商店街だ。
…などといろいろ考えると、金融機関筋は相当たじろぐだろうし、金利も5%は取りたいし、償還期限も3年位に圧縮したいところだ。
ただ、1.5%というのは出資者への配当であり、ファンド本体としてはリスクテイクの分を上乗せしなければならないから、借り手が支払う利子はその倍くらいになっているのかもしれない。

やはり家庭欄の記者の取材だから、ツメが甘いのかもしれない。