1.

以前、

このなかで、ロシアのマイナー作曲家に近づくきっかけとなったCDを紹介した。

ウラジミール・トロップという人の演奏した3枚組みのロシア・ピアノ小品集というCDである。

曲名一覧を見れば分かるように、トロップの努力は圧倒的にキュイに集中している。

他の作曲家が万遍なく3,4曲づつ取り上げられているにに比べ、キュイだけが12曲も突っ込まれているのである。

だから私の関心も、当面はキュイに向かっていった。

それが、

2.

キュイをYouTubeで漁っているうちに目についたのがアレンスキーという作曲家だった。キュイとの共通する特徴はあまりロシアっぽくないということである。

どういうわけか、トロップはアレンスキーをただの一曲も取り上げていない。なにかふくむところがあるのかもしれない。

3.

さらにネットで調べていくうちに「日本アレンスキー協会」という団体があるのを知った。なんと札幌に籍を置く団体のようである。世間は狭いものだ。

このサイトのアレンスキーの生涯というページに伝記が詳しい。やや主観が入っているが、ウィキペディアのような突き放した感じはない。

とりあえず、YouTubeからダウンロードしたアレンスキーの曲の一覧を上げておく。かなり音質の悪いものも入っている。

4.

Sergey Koudriakov というロシアのピアニストが、かなり精力的に紹介してくれている。腕は相当のもので、録音も佳良だ。

うp主はakanemadeleine2012 という人で、コメントには下記のごとく書かれている。

his first piano works CD "Arensky/ Piano Works"(recorded by AKANE.INC)

つまり、察するに、アカネマドレーヌさんという人がコウドリアコフという若手のピアニストを見つけてきて、アレンスキーの選集を録音させて、アカネ社というところから発売した。そのプロモーションとして一部をYouTubeにアップした、ということだろうか。

アカネマドレーヌさんのページに行くと、コウドリアコフとまろ・篠崎の演奏がずらっと並んでいる。中には共演もある。

あまり詮索しても始まらないが、とにかくこの人のサイトでアレンスキーのピアノ曲のめぼしいものは手に入る。ありがたいお人だ。

作品1 6つのカノン風小品 1曲めの「同情」は佳曲である。2曲めの「矛盾」も良い。その後はだんだん落ちて、最後の方はどうでも良くなる。

作品2 ピアノ協奏曲はつまらない。作品4の交響曲第1番もつまらない。この辺りは若書きの習作なのだろう。

作品15の組曲第一番は、第一曲「ロマンス」が有名でオーケストラ曲にも編曲されている。Genova & Dimitrov の演奏が良い。ブリュメンソールは味も素っ気もない。BrukとTaimanovがいいが低音質。

作品23の組曲第二番は「シルエット」と題されている。第1曲「学者」はバッハのカノンそのまま。第二曲は“ぶりっ子”のワルツ。ピアノドゥオの面白味を引き出した楽しい曲集だ。

作品25の4つの小品は、3番「中国の主題による練習曲」のみが聞けるのだが、中間部に「あれっ?」と思うヨナ抜き旋律が飛び出す。

作品28、「忘れられたリズムによる試み」は意欲的な試みで、さまざまな変拍子の、おそらくは南欧系のリズムを取り入れている。第4曲「サリ」は印象的である。

作品30のバイオリン小品集は2曲めのセレナーデが聞ける。ワルツのリズムで伴奏との掛け合いが大変心地よい曲である。

ロシアの作曲家にはチャイコフスキーの「偉大な作曲家の思い出」以来ピアノトリオの伝統があるのだが、アレンスキーもそれと比肩するほどの三重奏曲を2曲書いている。

中では作品32の第1番ニ短調が有名だ。コウドリアコフとマロの演奏も悪くはないが、やはり本家ボーザール・トリオには及ばない。

作品35の弦楽四重奏はバイオリンが1丁で、代わりにチェロが二つはいるという変わった編成。第二楽章がチャイコフスキーの主題による変奏で、弦楽合奏で演奏されることもある。

悪いがそれほどのものではない。いかにもの型どおりだ。この人は大規模な編成になるとだめになるみたいだ。

作品36は「24の性格的小品」という変わった題がつけられていて、実験的手法がなされているが、成功とはいえない。

7曲目のワルツはカルメンのハバネラのもじりである。

もうアルコールが回ってきた


ということで、途中で挫折した文章。翌日書こうと思っているうちにそのままになってしまった。

もったいないので、載せておく。続きはいつか必ず…