ルーブル危機も元を正せば原油価格の急落だ。
巷間、原油安はロシアへの圧力を狙った米国とサウジの芝居だという話もあるが、石油市場はそんな一国の思惑で動くほどのやわなものではないと思う。第二次大戦の時だって「石油の一滴は血の一滴」と言って戦争に突っ込み、数千万人の人が殺し、殺されたのだ。
そもそも原油価格を釣り上げたのは投機資本であるから、ユーロダラーや投機資本の動向を分析しない限り答えは出てこないだろう。
原油安が経済にどういう影響を与えるか。これも多面的だ。グローバルに考えれば、どっこいどっこいなのだろう。一般的には原油安は経済発展を促す。とくに途上国の石油非産出国にとっては追い風になるだろう。しかし先立つものはカネである。
膨大なオイルマネーは当面リスク回避に回るだろうから、多くはタックスヘイブンに死蔵されるだろう。残りは米国の株式、債券市場に回るだろう。
産出国・非産出国を問わず、そこには経済の不安定性が残されるだろう。足の早い投機資本に世界中が振り回される状況がますます進展するだろう。これだけは間違いなさそうだ。