WSJに面白い記事があった。
メールにまじめに返事を出す人ほどウツになる、というのだ。
これを読んだ私は、絶対にウツにならないと確信した。
私のガラパゴス携帯には約90通の未読メールがある。
ときどき怒られる。
私は「そんな大事な要件なら電話して」と答える。そして携帯を見せる。
「ふーむ、確かに迷惑メールばかりだな」と大抵の人は納得してくれる。
なかには親切な人もいて迷惑メール撃退法を教えてくれる。
しかしそれで撃退された試しはない。敵もさるものである。
というよりも、それを撃退されたら、メールを読まない理由がなくなってしまうから、
あまりしてほしくないのである。
おそらく職場でメールが伝達手段であればそうは行かないであろう。
電話ならでなくても済むが、メールはいやでも受け取らざるをえないのだ。
そして返信を要求される。
返信しなければ、「シカト」したことにされてしまうのである。これは恐怖である。
それで人間関係が壊れてしまった話も、一度ならず聞いている。
それで壊れるような人間関係ならそれまでなのだが、職場関係だとそうは行かない。
内容証明付きの手紙をネグったみたいなものだからだ。世間では許されない。
だからケータイにはびこった迷惑メールはある意味で救い主なのかもしれない。
所詮いっときだろうが…
ところで私は、この40年年賀状を出したこともない。もちろん年賀状の返事も出さない。
もらって嬉しい相手なら、電話して「飲みに行こう」と誘うことにしている。誘われた方は怪訝な顔をしているが。