いやいや、大変な思いをしました。
ちょっと摘んでおこうと思ったら、腕ごとズブズブと引き込まれました。
本当は文章化しようと思ったのだけど、あとからあとから事実が出てきて、とりあえずは文章にまとめるのは不可能です。
とりあえず、評論を一つ見つけて、訳して載せて、お茶を濁すことにしました。

感想ですが、一言で言うと、麻薬戦争の時代は終わったのだなということです。
登場人物はずいぶん小ぶりです。
かつてのセタスやベルトラン・レイバ、シウダ・ファレスのカルテルは派手に殺し合いをやりましたが、基本的にはその世界の戦争です。
それがもう麻薬では稼げなくなってきたので、ヤクザぐらしに戻ったわけです。恐喝や誘拐で生活するというのは、堅気の世界に害をなすわけですから、英雄ではなく犯罪者です。

麻薬カルテルがこれほどまでに一世を風靡したのは、二つ理由があります。ひとつは麻薬・ビジネスがボロ儲けできたことです。
もう一つは社会の貧富の差がひどくなって、食っていけない若者が沢山いたからです。そちらの方は全然解決していません。
だから、暴力はもう少し違った表れ方をすることになるでしょう。もっと陰惨で、貧乏人同士が殺し合うような暴力です。
それにしても、この市長夫人、迫力ありますね。映画にしたいくらいの人物です。