ケルン室内管弦楽団というのが良い。
バッハの二丁のバイオリン協奏曲とかバイオリンとオーボエの二重協奏曲とかを秋の夜長に聞こうと思ったが、まっさきに出てくるのがアイザック・スターン、続いてパールマンというからやや腰が引けた。おまけにオケの指揮者が片やズビン・メータ、もう一方がバレンボイムと来るから、チャイコフスキーかブルッフという感じ。
聞いてみたら案の定だった。
もう少し軽いのはないかと思って探してみたが、とにかくピリオドの花盛り。音のみすぼらしさが売り物みたいだ。
ブツブツ言いながら聞いていたら、こんなのに辿り着いた。
Bach Concertos For Oboe BWV1056 Cologne Chamber Orchestra
むかしフランスにコンセール・コロンヌという管弦楽団があった。たしかピエール・デルヴォーという人が指揮者で、ソノシート全盛の頃にはちょっとした馴染みだった。NHK交響楽団の指揮もして、テレビで見たおぼえがある。
その流れの楽団かと思ったら、なんとケルンの楽団だった。
そういえば、オーデコロンというのは「ケルンの水」という意味だったかな。
しかしなんでわざわざ紛らわしい楽団名にしたのだろう。
まぁそれはともかくとして、この演奏が水際立って良い。折り目がしゃっきり立って、スッキリ爽やか、しかも最近のピリオドより艶がある。Helmut Muller-Bruhl という指揮者が棒を振っている。
ながら聞きするにはうってつけの演奏だ。
初めて知ったのだが、オーボエ協奏曲というのはすべてチェンバロ協奏曲のオーボエ版なのだ。しかしオリジナルみたいで、不自然なところが少しもない。演奏もホリガー盤みたいな変な癖がなくて聴きやすい。
ヴィヴァルディの四季というと、いまではイ・ムジチの演奏が旧約聖書みたいになっているが、私にとっては四季といえばミュンヒンガー指揮シュツットガルト室内管弦楽団だ。
ロンドン・レーベルの耳のマークのちょっと厚めのディスクが指先の感触として残っている。あのレコードを初めて聞いた時の感じが蘇ってくる。
多分、ヤバい音源だから消えるかもしれない。お早めにダウンロードして、mp3directcutで小分けにして置くようおすすめする。コメント欄のかなり下の方に演奏時間が書かれている。