8月の鉱工業生産指数の確報値が出た。
速報値より0.3%の下方修正だ。
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グラフを見て一番怖いのは、鉱工業生産の低下がどこまで行くのか先が見えない事だ。7月に持ち直したから6月が底だったのかと思ったが、それは奇数月と偶数月の関係でしかなかった。
しかも生産の低下にもかかわらず在庫は112,これはリーマンショック以来の高水準だ。
もうひとつ怖いのは、外的要因がほとんど見当たらないことだ。外的要因の多くは一過性のものであり、いずれ終りが来る。
奈落の底があんぐりと口を開けて待ち構えている、という恐怖心に襲われないエコノミストはいないだろう。
それにもかかわらず財務省と経団連は、消費税の2%引き上げというアクセルを踏み込もうとしている。この狂気にはそれ以上の怖さを感じる。