1.諸国間の平和と友好には三つのレベルがある

諸国間の平和と友好には三つのレベルがある。人民レベルのそれと、国家レベルでのそれだ。さらに東アジアには、たんなる政策レベルではない国家体制の違いが存在するので、ことなる体制間の共存と相互尊重という難しい課題も抱えている。

このなかでは、まずもって人民レベルの平和主義を全面に押し出さなければならない。それは揺るぎようのない非核と非戦の原則だろう。

2.東アジア諸国の憲法に9条を書き込もう

ここでは、東アジア全体が日本国憲法前文と憲法9条の精神を共有する必要がある。それは東アジア諸国の共同綱領としての意義を持っている。

ぜひ、他の国にもそこを確認してもらいたい。

もう一つは人権の尊重だ。友好というのはお互いの人権の尊重を前提にして初めて意味を持つ。とりわけ生存権、学習権、勤労権を尊重しなくてはならない。政治権力がこれを犯さないよう、相互に連帯し監視していく必要がある。

このためには、法治主義の原則を確認していく必要がある。

3.政府レベルでの共同も基本は同じだ

国家レベルでは話はちょっと複雑になる。しかし原則は人民レベルと同じだ。国家主権の尊重と国際協約の尊重は時により矛盾するが、未来志向の立場で実績を積み重ねる中で解決することだ。

人、モノ、カネの交流は原則として自由化の方向を目指すが、垂直型統合は認められない。とくに資本の身勝手な行動は認められるものではない。

体制レベルでは、さらに大きな違いが横たわっている。社会慣習や伝統などを尊重しつつ、幾世代かにわたり地道な相互理解の積み上げを行っていく覚悟が必要である。

総じて言えば平和の問題、人民の友好の課題では早急な共同行動が必要である。

人権の問題では相互の援助・支援から出発し、国際的な協定をそれぞれの国が内国化していくことが必要である。

4.経済的共同はグローバリズムと一線を画す

経済主権は国家主権の源である。経済主権を擁護する立場からは、ネオリベラリズムに基づく「開放」や「自由化」は受け入れられない。

各国の共通利害に基づく機関・基金の創設や各国人民にとってウィン・ウィンの関係になるような共同から推進していく必要がある。

共同市場化や共通通貨などについては、時期尚早であろう。