多分、中国は虎の尾を踏んだことになると思う。初動の決定的な遅れは明らかだ。
香港は天安門ではない。
しかし最近の指導部には、そのことが分からなくなっている。
南沙諸島、尖閣と流れを見ていくと、かつての日本軍部と同じように、アメリカの出方を見ながら、1つづつ各個撃破しようとしているようにみえる。
これを見ていると非常に危うい。各個撃破を連結してひとつの論理が形成されると、こんどはその論理に引きずられて根っこが見えなくなってしまう。
香港は依然として中国金融のもう一つの中心であるとともに、華僑資本の本拠地でありハブ都市だ。ここを根城にして、華僑のネットワークはシンガポール、マレーシア、インドネシア、タイなどに展開している。
彼らは国内政治への関与を慎重に避けている。経済利害が一致する限りはどのような政治勢力とでも組む。香港でもできる範囲内での妥協を行ってきた。企業活動の自由が根本的に損なわれる危険があれば、そうばかりも言っていられなくなる。それは国際商業・金融資本のコンセンサスともなる可能性がある。
なかでももっとも危険な事態は、香港への天安門型対応の可能性だ。
これだけ国際経済のしがらみの中に入り込んでいる中国にとって、華僑資本と国際商業・金融資本が同盟した場合の破壊的影響は計り知れないものがあるだろう。
97年のアジア通貨危機のとき、ヘッジファンドの最終ターゲットは香港だった。華僑資本がいっせいに逃避して投機資本が仕手戦を挑んだとき、中国ははたして耐えられるだろうか。香港マーケットは維持できるだろうか。
香港は天安門ではない。
しかし最近の指導部には、そのことが分からなくなっている。
南沙諸島、尖閣と流れを見ていくと、かつての日本軍部と同じように、アメリカの出方を見ながら、1つづつ各個撃破しようとしているようにみえる。
これを見ていると非常に危うい。各個撃破を連結してひとつの論理が形成されると、こんどはその論理に引きずられて根っこが見えなくなってしまう。
香港は依然として中国金融のもう一つの中心であるとともに、華僑資本の本拠地でありハブ都市だ。ここを根城にして、華僑のネットワークはシンガポール、マレーシア、インドネシア、タイなどに展開している。
彼らは国内政治への関与を慎重に避けている。経済利害が一致する限りはどのような政治勢力とでも組む。香港でもできる範囲内での妥協を行ってきた。企業活動の自由が根本的に損なわれる危険があれば、そうばかりも言っていられなくなる。それは国際商業・金融資本のコンセンサスともなる可能性がある。
なかでももっとも危険な事態は、香港への天安門型対応の可能性だ。
これだけ国際経済のしがらみの中に入り込んでいる中国にとって、華僑資本と国際商業・金融資本が同盟した場合の破壊的影響は計り知れないものがあるだろう。
97年のアジア通貨危機のとき、ヘッジファンドの最終ターゲットは香港だった。華僑資本がいっせいに逃避して投機資本が仕手戦を挑んだとき、中国ははたして耐えられるだろうか。香港マーケットは維持できるだろうか。
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