茨木のり子の「わたしが一番きれいだったとき」にピート・シーガーがメロディーをつけている。その曲がyoutubeにアップされている。ピートのお弟子さんが歌っている。解説によると、ピートが67年に来日した時、ある雑誌でこの詩を識り、曲とコードを書いてコロンビア・レコードに録音したのだそうだ。

<茨木さんは84年にピートのコンサートに出演し、日本語でこの詩を朗読したそうだ。

茨木さんが2006年は亡くなった。それから4年後のある日、ピートはバンジョーの授業をやめて、こう言った。「こんな曲を聞いたことがあるかい?」

そして私に歌って聞かせた…

ただし大変失礼ながら、この人はうまくもないし、分かってもいない。演奏を聴くならこちらのほうが良い。


歌詞の一部を紹介すると

When I was most beautiful
Nobody gave me kind gifts.
Men knew only to salute
And went away.
When I was most beautiful
My country lost the war
I paraded the main street
With my blouse sleeves rolled high

となっていて、ちょっとぴんとこない。

「美しい」はbeautifulではなくbrilliant、kindはsincereのような気もするのだが

何よりも「卑屈な」がない。「美しさ」は「卑屈さ」に対比されている。のり子は手のひら返しの卑屈さに怒っている。だからあえて、卑屈でない自分を「美しい」と表現するのだ。ナルシズムではない。

確かにメロディーにはキラっと光るものがあるのだが…

なんとかこれを日本語の原詩で歌えないものだろうか。