Korg の AudioGate のニュー・エディションが出た。
早速試聴してみる。
結論は前のものと同じだ。
時間分解能の問題は解決されている。ぺったりした感じはなくなり、音はシャープになった。
高音の伸びと、唸るような低音は前と同じだが、さらに強調されている。
ベートーベンのエロイカの演奏をいくつか掛けてみる。
Foobar で聞いている時とは別物のようだ。
カラヤン・ベルリン・フィルの録音はなんとなくこもったような音だったのが、ベンジンで油汚れをぬぐい取ったように鮮やかな音になる。
イッセルシュテット・ウィーン・フィルの録音はもともと綺麗だったのが、さらに肉感的になる。コントラバスの音が飛び出してくるようだ。
ヴァントの録音も細部がくっきりして、細かなニュアンスがよく分かる。ヴァント・フアンの私としてはまことに嬉しい。
ヤンソンス・バイエルン放送はライブのビデオ音源だが、それなりに音がくっきりする。
問題は、演奏開始のボタンを押してから音が出るまでに7分かかることだ。1回全ておさらいして、それから始まるんですね。
これはさすがにたまらない。
どうせながら聞きだから、その間も仕事はしているわけで、別に困るわけではないが、「今処理しているので、しばらくお待ちください」てなコメントも出てこない。だから最初のうちは「変だな」と思って何度をスタートボタンを押すことになる。
その間にどういう処理をしているのかが気になるが、私の想像では、Audacity のエフェクトにある Clip Fix みたいなことをしているのではないかと思う。
Clip Fix というのは、うまく言えないが、山のてっぺんのひしゃげたところを山の形に復元する機能みたいなものらしい。ぼやけた音をシャープにするのに使うのだが、やりすぎれば金属的な人工的なわざとらしい音になってしまう。
Audacity ではデフォールトが95%になっていて、それ以下にしないようリコメンドされている。
それにおそらく低音域の強調もやっていると思う。最新版のAudacity には見当たらなくなってしまったが、むかしはあった。痩せた音源に+5から10くらいかけると低音が伸びて、音に艶が出る。ポップスなら+10かけても良いが、クラシックは+5以上にしては決してならない。
ということで、好みの方にはあえて反対はしないが、やめておいたほうが良いプレーヤーだということになる。
基本はあくまでFoobar の“モニター・サウンド”で、アンプの方のイコライザーで補正するのが一番だろう。
もしどうしてもというのなら、Audacity で自分好みのお化粧をして、それを別ファイルで保存するのがいいのではないだろうか。
私の以前のノートを参照していただきたい。