いまや海外進出が当たり前となった日本企業だが、通信関連はダメなようだ。

NTTドコモがインド進出を断念し、推定1300億円の損失を計上することになった。一番の打撃はインド政府の政策変更。2012年に時の政府が122件の周波数免許を取り消したことから、経営困難をきたした。

10年前にはアメリカ、ヨーロッパへの進出が失敗し1兆円規模の損失を計上している。

docomo

通信は安全保障と密接に関わっており、各国政府の意向に左右される。インドでも「政府の壁」に阻まれたのは想像に難くない。

米国制覇を狙うソフトバンクは、米携帯3位のスプリントを買収し、同4位のTモバイルとの統合を目指しているが、米司法省幹部が現行4社体制の変更に否定的な見方を示すなど、早くも「壁」に直面しているようだ。

(以上、日経新聞からの転載)