「わたしが一番きれいだったとき」という詩がある。

茨木 のり子の詩で国語の教科書にも載っているそうだ。

短い詩で、tossインターネットランドで全文が読める。

とりあえず、気に入ったフレーズだけ紹介する。


わたしが一番きれいだったとき

…わたしはおしゃれのきっかけを落としてしまった

わたしが一番きれいだったとき
だれもやさしい贈り物を捧げてはくれなかった
男たちは挙手の礼しか知らなくて
きれいな眼差しだけを残し皆発っていった

わたしが一番きれいだったとき
わたしの国は戦争で負けた
そんな馬鹿なことってあるものか
ブラウスの腕をまくり
卑屈な町をのし歩いた


当時の日本には、柳原白蓮の嘆きとは違う感性があり、もぎたてのアスパラガスのような、あざやかな怒りがあったのだ。

多分それは「わたしが一番、まぶしいほどにきれいだったとき」だったろう。


茨木のり子については下記もご参照ください