突如、静電気という言葉が気になり始めた。
なんで、静かな電気なのだろう。あんなにバリバリと、ときには痛みも伴って、光さえ発して爆発的な姿で登場するのに…
ということで、まずはウィキペディアから。
静電気は、物体(主に誘電体)に電荷が蓄えられている(帯電する)状態や、蓄えられている電荷そのもののことを指す場合もある。
さあ分からない。日本語として分からない。
とりあえず文章を分解してみる。
静電気という言葉には二つの意味がある。
主要な意味は、物体に電荷が蓄えられている状態のことである。
ということで、電池のようなものだろうか。物体が帯電している状態ということだろうか。いずれにしても帯に短し、たすきに長しであり、率直に言えば説明になっていない。
もう一つの意味は、物体に蓄えられている電荷そのものである。
だから、電荷というのがわからないと、この説明は全くちんぷんかんぷんなのだ。わからないものを、もっとわからないもので説明するのは愚の骨頂だ。
ただ、電気というのは一般に流れることによって電気なのだから、静電気という言葉自体が矛盾していることは分かる。
おそらくは電流が何らかのバリアーによって閉じ込められている状態なのだろう。だから、何がどのようにしてバリアーになっているのかを説明することが肝要であろう。
次のセンテンスはもっと不親切だ。
電荷は常に電界による効果と磁界による効果を持つが、静電気と呼ばれるのは電界による効果が際立っている場合である。
電荷がわからないことを、知ってか知らずかさらに電界とか磁界という言葉をあびせかける。
こういう人に道を聞かないほうが良い。日本語で聞いたら英語で答える人だ。
とりあえず想像してみると、電流が流れるとマックスウェルだかの3本指の理屈で磁力が発生する。
ただ電流は一定のバリアーの中をぐるぐる周りしているから、磁力は相殺されてゼロになってしまう。
ということなのだろうかと、とりあえず思っておく。
これで説明は終わりである。
付け足し的に「静電気が起きた」という世間の言い方にチェックが入る。
日常生活で、静電気による放電に出会ったときに「静電気が起きた」という事があるが、これは「静電気によって火花放電が起きた」というほうがより正確である。ということで、そこだけは分かる。
あとは本質とは関係のない話ばかり。誰か書きなおしてください。
次は「これで解決! 静電気」というサイト。
マイナスイオンとの関係
マイナスイオン不足(マイナス電気不足)を引き起こす事によって帯電体質、つまり自然放電できにくい、静電気を溜めやすい体質になってしまいます。と書いてある。これもわかりにくい説明だ。マイナスイオンが不足すると自然放電しにくくなるというのだが、そのメカニズムが書いてない。
大体がまゆつばの説明が多く、マイナスイオン水の宣伝みたいだ。
次は「静電気の仕組み」というサイト。
静電気はとても身近で、私たちの周りのどこにでもあります。日本にも静電気学会というのがあって、研究もされています。しかし、今現在、静電気はまだ完全には解明されていません。というのが書き出し、ウム、これは期待できそうだ。
次のページには目次がある。
はじめに~静電気とは? | そもそも静電気とは何者なのでしょうか。 |
第一回~ふたつの電気 | 静電気と家で使っている電気はどう違うの?~電気の種類について学びます。 |
第二回~帯電 | ものが電気を持つってどういうこと?~帯電という現象を学びます。 |
第三回~静電気力 | 電気が持つ力って?~電気の性質を学びます。 |
第四回~電気を通すもの、通さないもの | 電気を通さないものって?~物体と静電気との関わりについて学びます。 |
第五回~静電誘導 | 静電誘導ってなに?~どのようにして静電気力が作用するかを学びます。 |
第六回~放電 | 静電気の放電はなぜ起こるの?~静電気放電について学びます。 |
ちょっと難しい話~電気量保存の法則 | 電気のやり取りと電気量との間には関係があります。 |
第七回~帯電列 | 物体をこすり合わせると、プラスとマイナスのどちらに帯電するの?~帯電列の見方を学びます。 |
第八回~日常生活と静電気 | 何をすると静電気は起こるの?~日常生活の中のどのような場面で静電気が発生するのかを学びます。 |
なかなかの内容のようだ。
いったんブログを閉じて、あらためて読むことにする。
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