大脳皮質の発生という項目には。次のような短い前置きがある。
大脳皮質の発生過程では、神経細胞は誕生した部位からダイナミックな細胞移動を経て最終配置部位に到達し、例えば新皮質においては6層構造が形成される。大脳皮質を構成する神経細胞は興奮性神経細胞と抑制性神経細胞に大別され、前者は主に終脳背側部の外套(広義の大脳皮質)と呼ばれる部位の脳室面にある脳室帯及び脳室下帯から産生され、後者は主に終脳腹側部の基底核原基と呼ばれる部位の脳室面から産生される。
上の図は「脳科学辞典」より引用した興奮性と抑制性神経の説明図。それはどうでも良くて、黒枠で囲まれた黄色のゾーンが側脳室壁、内側の三味線のバチみたいなところが側脳室。両方セットで前脳胞だったところ。この前脳胞は左下の部分で視床(間脳)と接している。そして壁のこの部分が先んじて増殖をはじめ線条体となっていく。壁の他の部分は1ヶ月ほどしてから増殖をはじめ、外套→大脳半球となっていく。これが溝口テーゼである。
線条体と大脳皮質