鈴木頌の発言 国際政治・歴史・思想・医療・音楽

中身が雑多なので、右側の「カテゴリー」から入ることをお勧めします。 http://www10.plala.or.jp/shosuzki/ 「ラテンアメリカの政治」がH.Pで、「評論」が倉庫です。「なんでも年表」に過去の全年表の一覧を載せました。

去年の暮、北朝鮮問題が深刻化したときに下記の文章をブログに掲載しました。
ここでは北朝鮮問題を3つの枠組みに分けて考える必要があると主張しました。
1.日朝両国関係の枠組み
2.非核・平和・安全保障の国際・地域的枠組み
3.東アジア地域の共存・共栄の枠組み
そして、これらの枠組み協議のいずれにおいてもアメリカは部外者なのに、現実には最大の当事者となっている。この矛盾こそが当面する問題なのだと主張しました。
もう一つ道筋問題では、安全→平和→統一を段階を追って前進すること、統一の課題では経済統合→文化統合→政治統合という三段階が重要と主張しました。

2018年04月25日 「米朝関係の新展開について 覚書」という文章、および 「トランプ就任後の米朝関係」という経過表を北海道AALA機関紙に投稿し、あわせてブログにも掲載しました。
また併せて1990年以降の米朝関係を年表化したものを三部に分けて掲載しました(我ながら相当膨大です)。
それが昨日、トランプによる会談中止声明という形で思わぬ展開を見せました。世はアメフト一色、不意を衝かれた感じです。
とりあえずこの1ヶ月の経過を大急ぎでまとめてみました。結論としては前回記事とそれほどの変わりはありません。
4月に敷かれた基本線には変化がないのですが、とくにアメリカ国内で受け止めを巡って様々な思惑が出てきたのが特徴だろうと思います。

以下、この1ヶ月の経過をフォローします。

4月 大統領補佐官に就任したボルトン、北朝鮮を非核化する上で「リビア方式」が有効と主張。

4.27 南北首脳会談

5.01 文正仁(ムン・ジョンイン)大統領統一外交安保特別補佐官、米外交誌に寄稿。平和協定が結ばれた場合、在韓米軍の駐留は不要となると提言。

5.03 ニューヨーク・タイムズ、トランプが在韓米軍の規模削減を検討するよう指示したと報道。

5.04 ボルトン、NYタイムズ記事を否定。

5.04 トランプ、「現時点では在韓米軍の規模削減は検討していない」と表明。また韓国に駐留費の全額負担をもとめる方針も示唆。

5.04 谷内正太郎国家安全保障局長がボルトン補佐官とホワイトハウスで会談。核兵器と弾道ミサイルの完全で恒久的な廃棄を実現する目標を確認。

5.04 ボルトン、韓国の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長と約2時間会談。朝鮮半島で米韓が確固たる同盟を維持していくことを確認する。

5.06 北朝鮮外務省の報道官、米国が「圧力と軍事的な威嚇」を続けていると非難。

5.09 ポンペオ国務長官が二度目の訪朝。北朝鮮政府は拘束していた米国人3人を解放する。

5.10 トランプ米大統領、首脳会談の日時・場所をツイッターで発表。「世界平和にとって非常に特別な時間になるよう、我々2人とも努力する!」と書く。

5.10 ボルトンがワシントンポストに寄稿。「トランプ政権内では、誰も一切、北への幻想を抱いていない」と述べ、核放棄要求で妥協することはないとする。

5.10 ペンス副大統領、共和党の集会で演説。北朝鮮の「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」を要求。

5.11 米政府、北朝鮮のエネルギー供給と経済再建支援を検討すると明らかにする。

5.11 米韓合同軍事演習。北朝鮮は激しく反発。南北閣僚級会談を中止する。

5.13 ポンペオ米国務長官、非核化を条件として米民間企業による北朝鮮投資を認める可能性を示唆。

5.15 サンダース報道官、ボルトン補佐官の「リビア方式」に言及。「我々の方式だとは認識していない」と述べた。

5.16 金桂寛(キム・ゲグァン)第1外務次官、「一方的核放棄」を迫るボルトン補佐官を「えせ憂国の志士」と罵倒。

5.17 トランプ、北朝鮮非核化は「リビア方式」をとらないと言明。

5.21 ペンス副大統領、FOXニュースとのインタビューで発言。「トランプを手玉に取るべきでない」と北朝鮮を非難。これに関連して「北朝鮮はリビアのように終わるかもしれない」など発言。

5.22 文在寅(ムンジェイン)大統領が訪米。トランプ大統領と会談。南北首脳会談の内容について説明。

5.22 トランプ、米朝関係と米リビア関係は違うと主張。「(米朝が)合意すれば、金正恩は、とてもとても幸せになるだろう」と語る。
「少し失望しているんだが、金正恩は中国の習主席と2度目の会談の後、態度が変わってしまったんだ。それが気に入らない」とも発言。

5.24 北朝鮮が豊渓里(プンゲリ)の地下核実験場を爆破。

5.24 崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官、ペンス米副大統領を非難。「あのような無知で愚かな発言が米副大統領の口から噴出したことに、驚きを抑えられない」と発言。

5.24 トランプによる金正恩あての書簡が発表される。これにより6月12日予定の米朝首脳会談が中止される。核実験場の爆破直後のことであった。

5.24 ホワイトハウス当局、「(交渉に向けた)裏口はまだ開いている。ただ最低限でもレトリックの変更は必要だ」と述べ、崔善姫発言の修正をもとめる。

5.25 金桂寛次官、(会談中止は)「極めて遺憾だ。われわれはいつでも、いかなる方法でも問題を解決する用意がある」との談話を発表。さらにトランプ氏の「勇断」を「ずっと内心で高く評価してきた」と語る。

5.25 マティス国防長官が記者会見。米朝首脳会談が「外交努力で再設定されるかもしれない。私は楽観的だ」と述べる。

以上、経過を見てもらえばわかるように、かなりせこいケンカです。これで首脳会議つぶしてしまったんではあまりにもったいない。
基本的には北朝鮮側の隠忍自重をもとめるべきでしょう。ボルトンがそもそもどのような意図で「リビア方式」を語っているのかも必ずしもはっきりしていません。
ただ用語としての「リビア方式」は北朝鮮がこれだけ嫌がっているのだから、使わないようにすべきでしょう。これは交渉をする上での最低限の礼儀です。

ついで光電効果

これも歴史的に見ていく必要がありそう。光電効果そのものより、それが量子論にどう結びついていったかが問題だ。

例によってウィキから始める。

光電効果(photoelectric effect)は光起電力効果とも呼ばれる。
光電効果には外部光電効果と内部光電効果があるが、普通は外部光電効果を指す。

ということで、面倒なので外部光電効果にジャンプする。

物質に光を照射したとき、物質が電子を放出する現象。
この現象は物質に一定の振動数以上の光を照射した時のみ発生する。その限界値は物質の種類によって決まっている。入射光の強度にはよらない。

つまり、熱効果ではないということである。短波長効果、俗に言えば「紫外線効果」ということになる。

1839年、ベクレルの実験: 薄い塩化銀で覆われた白金の2つの電極を電解液に浸し、片方に光を照射した。
この結果電極間に光電流が生じた。これは「ベクレル効果」と呼ばれ、光起電力効果に関する最初の報告となった。

そのあと、あまり注目されることなく経過したようで、50年後にやっと本来の短波長光線の光電効果に関する発見が報告される。

1887年、ヘルツが亜鉛の板に紫外線を当てると電気を帯びる現象を発見。
1888年、ハルヴァックスという人が、金属に紫外線を照射すると、電子が表面から飛び出す現象を報告した。

これがベクレル効果の本態だと理解されると、短波長光のもたらすベクレル効果に注目が集まった。

その中でレーナルト(熱心なナチストで反ユダヤ主義)の研究が優れている。
1.電子を放出させる光は短波長でなければならず、そこには限界値がある。
2.波長をさらに短くすると、飛び出す電子の数は変わらずに、運動エネルギーが増える。
3.強い光を当てると、飛び出す電子の数が増えるが、電子1個あたりの運動エネルギーは不変である。

これらの現象は従来の物理学では説明できなかった。

1905年、アインシュタインが光量子仮説を提示した。光はエネルギーhνを持った粒の集団であり、光子が吸収されるときのエネルギーは

hν= P1+P2+eV

で表される。

ここでP1 は電子を原子から引き離すエネルギー(イオン化エネルギー)、P2 は物体表面から電子を飛び出させる仕事、eV は解放された光電子の運動エネルギーである。

金属では多くの電子が原子から離れて、金属内を自由に運動しているので、 P1 = 0 と考えることができる。したがって

hν> P2 

ならば電子は金属表面から飛び出すことができる。

1912年 ミリカンは電圧を発生させるνの限界値の傾き
h/e
をもとめ、得られた h が黒体輻射の実験から求めたプランク定数 h と一致することを確認した。これによりアインシュタインの仮説は証明された。



熱の原因が赤外線(熱線)にあり、それは量子として定式化されるということで一件落着となった。
しかしそれ以前は「熱素」の存在は常識であったようだ。

ウィキで調べてみた。

カロリック説(caloric theory)

物体の温度変化をカロリック(熱素)という物質の移動により説明する学説。

物体の温度が変わるのは熱の出入りによるのであろうとする考えは古くからあった。

古代において、熱は光や火と同一視されていた。火は4大元素の一つであり、物質であると捉えられていた。

17世紀 熱の本質についての議論が盛んになる。大きく分けて、熱物質説と熱運動説に分けられる。

1620年 フランシス・ベーコンが最初に熱運動説を唱えた。同じ頃、ガリレオは「火の粒子」が運動することによって熱が発生すると考えた。同様にホイヘンスは「熱の粒子」の運動を仮定した。

1697年 シュタール、燃焼を燃素(フロギストン)という物質で説明する。燃焼の結果として熱も生じるため、熱物質説が拡散する。

18世紀初頭、カロリック(熱素)仮説が提示された。目に見えず重さのない熱の流体があり、これが流れ込んだ物体は温度が上がり、流れ出して減れば冷えるというものであった。

1760頃 スコットランドの化学者ブラックが、ワットの蒸気機関の発明を受けて、熱の概念を検討。

彼は熱の量(熱量)と熱の強さ(温度)との区別を明確にし、物質の持つ力学的属性(質量)のほかに、熱的属性としての熱容量(比熱)の概念を導入した。これらの考えは熱物質説を補強した。

1777年 ラヴォアジエの熱理論が発表される。フロギストン説を否定し酸素の中心的役割を主張。酸素の中に「火の物質」がふくまれているとされる。

1783年 ラヴォアジェとラプラス、熱量保存則を発見。熱力学第一法則の確立を導く。

1789年 ラヴォアジェ、「化学原論」を発刊。それまで同一視されてきた光、火、熱を分離し、光は光素、火は酸素、そして熱は熱素によるものだと捉えた。

ラヴォアジェによれば、熱素は質量を持たず、物質粒子と化学的に結びつくと知覚もされなくなる。熱が加わる(すなわち熱素が増える)と、その反発力により物体の斥力が増し、物体は液体さらに気体となる。

1800年 ハーシェル、太陽光をプリズムで分け、波長ごとの熱作用の力を調べる。

赤色の波長を越えたあたりに最大の熱量があることが明らかになる。これにより放射熱と光の類似性が確認される。

1824年 カルノーが『火の動力』を著す。

カルノーの定理: 熱の動力は、熱素が最終的に移行しあう二つの物体の温度だけで決まる。これは熱素説が否定された今も、そのまま有効である。

1824年 ヤング、ハーシェルの実験を光の波動説から説明。さらに熱放射の事実から熱素を否定し熱線の波動説を主張。

1843年 フォン・マイヤー、運動のエネルギーと熱とが、互換性を持つことを証明。熱力学第一法則(エネルギー保存の法則)が確立される。これにより熱素仮説は不要なものとなる。


というのが、ウィキの解説。
結局熱イコール放射熱となり、熱線イコール光線(赤外線)イコール波動ということで、シャンシャンとまとめられただけみたいな印象だ。
まず熱というのが熱エネルギーの移動過程の熱力学的表現だとすれば、なにも放射熱と伝導熱を一緒に考える必要はないと思う。
第二に熱放射を波動から説明するなら、光電効果が説明つかなくなる。そもそも熱の定義が相当苦し紛れのものだから、ほころびが出るのが当然のようにも思う。
第三に、この熱素というのは量子のことではないかと考えてしまう。しかしそれを考え抜くほどの素養がないから、悶々としている。

「熱」の概念
分かっているようで曖昧なのが「熱」の概念。
思いつくままにあげると
1.物体の状態の一つで、温度で示される。人体には熱いか冷たいかという感覚を通じて認識される。
2.物体の活動性が上がり、分子の自由度が高まれば温度は上がる。物体の活動性が下がり、分子の安定性が高まれば温度は下がる。
3.熱は熱線の作用によるものであり、赤外線の振幅の増大によリもたらされる。
4.赤外線をもたらすのは、分子からの電子の遊離である。電子の遊離は分子の結合によりもたらされ、分子の分離は熱を奪う。
ということで、結局、よくわからない原因は「熱」が物質ではないこと、物質のひとつの姿であり「形容詞」であること、その姿を現象させているのは熱(光)エネルギーであること、ひっくり返して言うと、熱エネルギーが自らを表現する過程であること、などなどである。
したがって、「熱」については、たんなる感覚ではなく、作業のための定義と単位が必要だ。
もう一つ、これらの定義によっては光電効果を説明できないことだ。これが量子論へのブレイクスルーなのだろうと、薄々見当がついてきた。

これ以上考えていても、話は進んでいかないので、とりあえずウィキの「熱」の項目。「熱過程」というのは私の造語。

「熱」の定義
1.慣用的には、肌で触れてわかる熱さや冷たさといった感覚である温度の元となる概念である。それはエネルギーの一つ、熱エネルギーだろうと考えられる。
2.物理学的には、熱は“過程”として理解される。それは異種物体間のエネルギー伝達である。
3.温度差のある系の間で内発的に伝達されるエネルギーを熱と呼ぶ。
熱過程は雑駁に言えば“物体A→エネルギー→物体B”という過程であり、「熱力学的過程」と言ってもよい。
それは物体が熱平衡状態に近づく、期間限定の不可逆過程であり、熱平衡が実現すれば消滅する。
熱過程がエネルギー伝達過程であるならば、そこにはエネルギーの伝達体が想定される。かつて“熱素”の存在が想定されたが、現在では否定されている。
熱過程は熱伝導を基本とする。対流や放射は熱エネルギーの移動形態ではなく、別個のメカニズムによるエネルギー移動形態であり、別の法則で挙動する。


熱過程はあくまでも“物体間のエネルギー伝達過程”であり、エネルギーの生成過程はふくまれない。これについては後述。

シューマンの蝶々は名曲とは言えないかもしれないが、謝肉祭と並んでわかりやすくて景気のいい曲だ。
あまりYou Tubeに音源が多いわけではないが、そこそこ聞ける。
今回聞いたのはエゴロフ、アラウ、リフテル、レイヌ・ジャノリの4種類。いずれも良い演奏だ。結局好き嫌いの話になるから、その時々の心理状況にも影響される。腕前から言えばリフテルが圧倒的で、しかもこれはコンサート・ライブだが音質テストのサンプルにしてもいいくらいのすごい音質だ。ただ、「そこまで攻め込まなきゃなんないほどの曲なの?」という感じが残る。フィナーレは明らかにやりすぎだ。
エゴロフもだいたい似たような攻め方をしていて、もっとシャープだ。レイヌ・ジャノリは私のお気に入りだから、これはもうしょうがない。
というわけで最後に、期待もせずアラウの演奏を聞き始めた。これが意外にすごい。とくにリズムのとり方が独特で、「これがシューマンの演奏じゃないの?」という感じで説得される。
Silent Tone Record/シューマン・ピアノ作品集/クラウディオ・アラウ/欧PHILIPS:6768 084/クラシックLP専門店サイレント・トーン・レコード
というページでとりあえず聞くことができる。盤起こしなのだろうか、通常のCDを越えたすごい音がする。ただし3分で切れる。
意外な取り合わせの一つかもしれない。わたしは同じような「意外な取り合わせ」としてルビンステインのシューベルトを聞いたことがある。
人間何ごともやってみなければわからないものだ。

量子論: 私は何がどのようにわからないのか、それは何が原因なのか? それを知るためにはどこまで遡らなくればならないのか?

一つ分かったことがある。19世紀の急速な科学技術の進歩で、古典的な物理学の議論では説明できない事象が次々と発見されるようになった。

この場合、古典物理学というのはニュートン力学、マクスウェルらの電磁気学、熱力学を三大分野としていた。(天文学や地学はとりあえず別分野として)
熱力学は化学との境界領域であるが、熱放射時の光スペクトル分析、あるいは光電効果と言った物理学的分野が拡大しつつあった。

この光と熱の相関に絡む技術分野の発達が光子、量子という概念上の存在を生み出した。

また20世紀の初頭になると電子が発見され、それが原子構造へと結びついていった。

電子は実在的存在であるが、電子・光子・量子という三姉妹が量子論の幕開けとなっている。

これから先は、佐藤勝彦さんの「量子論を楽しむ本」(PHP文庫)を読みながら、少しづつ“つぶしていく”ことにしようかと思う。

謝罪をしない保守主義
体育会系思想の特徴

暴行学生の記者会見を見て思った。
第一に、「体育会系思想」というのは切り離されたものではなく、右翼思想と密接に結びついていることである。
一つ一つのマナーやエチケットだけでなく、コンプライアンスの捉え方、全人教育への無関心などすべてが保守・右翼の思想に根ざしている。
しかも世界で唯一つ、戦争と弾圧政治の責任を負わずに逃げ通した保守主義、すなわち「日本型保守主義」の酷薄かつ卑劣な伝統を守り抜く特殊な思想である。
相撲協会のときにも強調したが、このひとかたまりの体育会系思想というものに、面と向かって向き合う時が来たのではないか。

体育会系思想の外形的特徴
体育会系思想の最大の外形的特徴は、謝罪をしないことにある。それを可能にしてきたものは、異議申し立て権の否定、外界とを隔てる情報隔壁の構築と強制である。
この特徴の因って来る理由は、日本型保守主義の歴史的特徴にある。
①日本の旧支配層によって形作られた日本型保守主義は、明治維新後の70年、常に日本を戦争と侵略の道へと駆り立てた。
②この70年間を通じて、生命や人権や民衆の暮らしを軽視する思想が日本型保守主義の中核に据えられた。
③戦後のGHQの占領・支配により、この日本型保守主義は政治の表舞台からは排除された。しかしそれをになった人々は罪を問われず罰せられず、生き残った。
④彼らが謝罪もなく、のうのうと生き残り、バブルの時期に戦無派と結びついて勢いを増してきたのを私たちは見てきた。
④今、各界の先頭に立ち始めた戦無派保守主義が日本型保守主義から引き継いだのは、「謝罪をしない」という作風である。「謝罪をしない」ことこそが保守主義の真髄でもあるかのように考えている。

体育会系思想と向き合う今日的意味
いま、体育会系の世界は、日本の社会諸組織にの中で最も遅れた、最も緊急に改革が求められる分野となっている。
体育会系思想と向き合うということは、たんにその思想を批判することではない。なぜなら、彼らの多くは謝罪することを恥と考えており、批判を受け入れるトレランスを持っていないからである。
必要なのは、戦後改革の初めに行ったように、体育会系思想の人的・組織的基盤を剔除することである。
すべての体育会系組織を憲法的枠組み、適法性、基本的人権の基準で再点検し、ガバナンスの改善を求め、応じなければ社会的団体としての承認を取り消し、非社会的団体に指定することである。(フットボール協会にも率直な自己点検がもとめられると思う)
さらに組織幹部の点検を行い、体育・スポーツの精神にふさわしくない人物には反省を求め、従わないものは更迭されなければならない。
スポーツの世界への行政介入は決して好ましいものではない。しかし肉体的接触や危険を伴うような競技団体などでは、最低限の基準を作って適正性を第三者的に評価する作業が行われなければならない。
これはかつての医療においても存在しており、情報公開の流れは自分自身が身をもって体験してきた。その中で二つの核心的事項が確認されている。それが異議申し立て権の無条件の尊重であり、徹底した情報公開の原則である。これがないと、医療への参加とか経営参加などは絵に描いた餅であり、恥部を隠すいちじくの葉でしかない。

日本から最終的に「真空地帯」をなくすこと
我々は子供時代に映画「真空地帯」を見て育った。軍隊とは「むり偏にげんこつ」であり、市井の人々が暴力と脅迫により非人間化していく場所であった。
学生になってからは、「人間の条件」や「軍旗はためくもとに」や「海と毒薬」などで、より徹底して反軍思想を叩き込まれた。我々の反戦・平和思想というのは何よりも反軍思想だったのである。
そしてこの帝国軍隊の思想の残滓が体育会系思想なのである。
これは積み残された戦後改革の一環であり、鬼軍曹と腐敗上官を摘発し、日本型保守主義を廃絶する行いとなるであろう。

「さとうきび畑の唄」という映画を見た。
明石家さんま が主役ということであまり期待しなかったが、想像以上に素晴らしい映画であった。黒木瞳が(幾分ミスキャスト気味だが)きれいで、仲間由紀恵がしゃっきりしていて白蓮的で、女学校の生徒がとても感じが良かった。学徒兵が素敵でだれかと思ったら、なんとオダギリジョーだった。
見終わったらなんと午前1時、とんでもない夜更かしだ。ふだんなら10時過ぎには眼が開かなくなる嫁さんが目を見開いて見続けた。それどころか泣き続けて、それがよだれになってティッシューで拭きどおしだった。次男が「本当は写真館継ぎたかった」というのは、伏線効果もあって涙腺爆発です。
ウィキによると、これは2003年にTBSが制作した全3時間のテレビドラマだそうだ。女学生役は上戸彩という人らしい。同配役で映画も作られていて、こちらは100分ちょっとという短いもの。どう編集したのか、You Tubeで見られるのはテレビドラマ版のみ。
何気なく見終わったが、あとで気づいたのが、長男の嫁(仲間由紀恵)が長男の大学の後輩という話で、一般的にはありえない。旧制の大学が沖縄にあったかどうかも不詳。大学出の女性が小学校の教師というのもおかしい。このへんはあとで調べてみよう。
良家の子女で駆落ちというのも、ちょっと腑に落ちない。見合い写真撮るのに一人で来るだろうか、駆落ちは良いとして、籍は最後はどうにかしないとならないはずだ。長男が大学に入るには何らかの援助があったはずだと思う。沖縄県出身者が内地の大学に入るのは一定のウラが必要だろうと思う。


 
で“さあを”が気になって調べた。
けっこういっとき流行った言葉らしい。

“さあを”だが、万葉集以来いいくつかの用例があるようだ。
ネットで調べたところでは次のように記載されている。

デジタル大辞泉
さお〔さを〕【さ▽青】
[名・形動]《「さあお(さ青)」の音変化。「さ」は接頭語》青。まっさお。
「人魂 (ひとだま) の―なる君がただひとり逢へりし雨夜 (あまよ) のはひさし思ほゆ」
〈万葉集・三八八九〉

大辞林 第三版
さお【さ青】
〔「さあを」の略。「さ」は接頭語〕
あお。 「色は雪はづかしく白うて、-に額つき」(源氏 末摘花)

さ青の使われ方」 という用例集があって、大正から昭和の初期にいろんな作家が使ったみたいだ。
だいたいこの手の言葉は、しばらく使われると手垢がついてきて賞味期限が切れることが多い。

梶井基次郎「桜の樹の下には」より 
。 この溪間ではなにも俺をよろこばすものはない。鶯《うぐいす》や四十雀《しじゅうから》も、白い日光をさ青に煙らせている木の若芽も、ただそれだけでは、もうろうとした心象に過ぎない。俺には惨劇が必要なんだ。....
薄田泣菫「泣菫詩抄」より 
》きゆららに、 今宵し六日のかたわれ月、 (さはあえかなる病女《びやうによ》の 夕眺めするなよびや、)さ青のまなじり伏目がちに。 吾世すがれの悲み、―― 吐息もするやと惑はしむる。 あなせつなさの今宵や、....
梶井基次郎「桜の樹の下には」より 
た。 この渓間ではなにも俺をよろこばすものはない。鶯《うぐひす》や四十雀《しじふから》も、白い日光をさ青に煙らせてゐる木の若芽も、ただそれだけでは、もうろうとした心象に過ぎない。俺には惨劇が必要なんだ。....
太宰治「雀こ」より 
になればし、雪こ溶け、ふろいふろい雪の原のあちこちゆ、ふろ野の黄はだの色の芝生こさ青い新芽の萌えいで来るはで、おらの国のわらわ、黄はだの色の古し芝生こさ火をつけ....
原口統三「初期詩篇」より
眠る あふれる香髪《においがみ》のみだれ巻いて溺れるあたり とおく水平線の波間にさ青の太陽は溶けこむ。 そうして はるばると潮の流れる耳もとちかく かれは一つの....

と、いかにも風の作家が並ぶ。ただこれらの用例は機械検索で捉まったものらしく、大宰の「さ青」は少々怪しい。

ずっと使ってきたサンダーバードが動かなくなった。
ウィンドウズ10のアップデートがきっかけみたいだ。
あたらしいキーワードを入れろとか言ってくるが、それを入れるのに有料ソフトが必要だと言う。無視して受信しようとするが、今度は受信箱がなくなっている。
最後は8ケタ数字くらいのエラーコードが出てきて動かなくなる。
ウィンドウズを復元しようと思うが、GW明けぐらいにアップデートしたまえのバージョンは消えてなくなっている。
ファイアフォックスのときもそうだったが、メールソフトが悪いのかマイクロソフトの嫌がらせなのか判然としない。
いずれにしてもメールが送受信できないのは致命的なので、別のソフトを探すことにする。
無料ソフトでサンダーバードの次にランクされているのがSylpheed というソフトだった。なんでも有名なシェアーソフトの無料版みたいな触れ込みらしい。
ダウンロードして使ってみたところとりあえず普通の使い方の範囲では違和感ない。ただ添付ソフト(ワードとかPDF)の開け方がよく分からない。少し勉強が必要なようだ。
このレノボThinkPadも使い始めてすでに7年、よく動いてくれているが、さすがにそろそろ替えどきか。


映画は大した映画じゃない。ありきたりの月並みの映画なんだけど、女優さんがすごい。
映画の名前は「陽だまりの彼女」で、女優の名前は上野樹理。とにかくその存在感が半端じゃない。映画の筋書きの通り「化け猫」を演じきっている。
女優さんは顔はまったくの10人並みで、別に映画俳優になるような美人じゃない。ところが映画を見ているとグイグイと引きずり込まれていく。強いていうとヘップバーンだね。日本で言うと、出始めの頃の田中裕子かな? 大竹しのぶかな? 沢尻エリカかな?
あたり一面に印象を撒き散らしながら走りすぎていく。走りすぎた後どんな顔だったっけと言われると、とんと思い出せない。キラキラとした飛跡だけが残っている。

ひどい話で、キルヒホフの熱化学反応のはなしを理解するのに、結局反応熱の概念まで遡らなければならないことが分かった。いかに高校・大学と物理・化学を知らずに過ごしてきたかが分かる。

反応熱(heat of reaction)

反応熱とは化学反応に伴い、発生もしくは吸収される熱である。

物質は分子が化学結合することにより形成されている。
化学結合は固有のエネルギーを持っている。
そのエネルギーは分子から受け渡されたものである。

したがって、分子の結合が切断されれば結合エネルギーは消滅し、分子の内部エネルギーが増加することで蓄えられる。
ふたたび分子が結合すれば内部エネルギーは減少し、結合エネルギーとなる。

結合のために用いられる内部エネルギーが多いほど、結合は強固なものとなり安定する。

分子周囲空間の温度変化

分子周囲空間の温度は化学物質の化学反応によりどのように変化するか。(分子外の空間の温度とは、単位容積あたりの熱容量である)

化学結合の切断は内部エネルギーの蓄積をもたらし、内部へのエネルギーの流入は熱の流入をもたらす。それは分子外空間の温度低下(エンタルピーの低下)をもたらす。
逆に化学結合の形成は内部エネルギーの流出をもたらし、分子外の発熱・温度上昇をもたらす。

これを分子(内部)の側から見ると、切断→エネルギーの流入→吸熱反応となる。結合の場合は発熱反応をとる。

通常の化学反応系内では結合の切断と生成の両方が同時進行する。このため、吸熱・発熱は化学物質内の切断と生成の総計として観測される。

熱化学方程式

反応式と生成熱とを組み合わせた化学反応式を熱化学方程式と呼ぶ。

窒素と水素からアンモニアが生成される方程式、

N2 (g) + 3H2 (g) = 2NH3 (g) + 91.80 kJ

では、2分子のアンモニアが生成されるのに91.80 kJが追加されなければならないことを示す。

なおこれらの事実を示すのにエンタルピーの概念は必要ない。

共産党の東区民報に宮川じゅん道議が「かけある記」というコラムを書いている。
今回の記事の題名は、「ひとり親家庭生活実態調査」。内容は北海道がまとめた「2017年度ひとり親家庭生活実態調査」の紹介。
だいじな数字なので、ここにメモしておく。
まず世帯収入
54%が200万円以下、83%が300万円以下。
雇用形態は
55%が派遣・契約社員、嘱託、臨時・パートなど。
生活上の困難として次のような数字が挙げられている。
1.医療へのアクセス
過去1年間に、病院や歯医者に行きたいのに行けないことがあった。  49%
2.家計の状況
赤字で貯金を取崩した。または、借金をした。  35%
3.食料の状況
家族が必要とする食料を買えなかったことがよくあった。または時々あった。  22%
4.居住の状況
冬に暖房が使えなくなったことがよくあった。または時々あった。  12%
5.食事の状況
子供と一緒に朝食をとることがほとんどない。  33%
6.育児の状況
子どものことで悩みを相談する相手がだれもいない。  8%

なおこの記事では省略したが、父子家庭の状況もあげられている。特徴的なのは父子家庭の雇用形態が非正規比率が低いこと、相談相手が欠如していることだ。

すみません。原文にあたったわけではないので、
これ以上の質問は宮川じゅんさんへ直接お願いします。matasete.g@gmail.com<

すみません。原文が見つかったのでリンクしておきます。

ひとり親家庭生活実態調査報告書【概要版】

2018年5月10日付で、「自立支援グループ」の作成したものです。

自立支援グループというのは、道庁の「保健福祉部子ども未来推進局子ども子育て支援課」に設置された5つのグループの一つのようです。

北大大学院教育学研究院に委託して実施したもので、調査期間は昨年8月となっています。

中身は今見ているところです。それほど難しくもなく、長いものでもなく、変に要約するより原文に直接あたってもらったほうが良さそうです。
北海道新聞その他で報告書を紹介・報道しています。基本的には宮川さんと同じ場所に注目しています。父子家庭でところどころちょっと変わった数字が出ていますが、無理な解釈はしないほうが良さそうです。

過年度の 関連資料が閲覧できます。「北海道子どもの生活実態調査 結果報告書」というもので、平成29年6月の発行となっているので調査は2016年に行われたものと思われます。(もう元号はやめてほしい)

発行者は北海道保健福祉部と 北海道大学大学院教育学研究院 となっています。「ひとり親家庭」調査と同様、教育学部内に組織された「子どもの生活実態調査」研究班が、道の委託を受けて実際の作業にあたったのではないかと思われます。

育児・教育に的を絞ったものですが、一読に値します。とくに巻末のナマ回答例は参考になります。


1.キルヒホフについて
キルヒホフ(Gustav Robert Kirchhoff)はプロイセンの物理学者。
ケーニヒスベルク大学で学び、1949年にキルヒホフの法則を提唱した。このときまだ25歳である。これは電気回路の理論で、オームの法則を展開したものである。この内容は黒体放射と直接の関係はないので省略する。
30歳でハイデルベルク大学教授に就任。その後は分光学の研究に専心した。

分光器を使っているキルヒホフ
  分光器を使っているキルヒホフ(wikipedia より)
58年には、「熱化学におけるキルヒホッフの法則」を提唱した。これも黒体放射との直接の関係はないが、理論の基礎の一つとなっているので、なんとか食いついてみたい。

2.熱化学におけるキルヒホフの法則
これは、ウィキペディアによれば、反応熱の温度係数が反応前後の熱容量の差に等しいという法則である。
A という物質とB という物質が化合物C を形成する。これが化学反応である。化学物質は固有の熱容量を持っている。これは普通“比熱”という。
化合物の熱容量は化合する前の物質A、物質Bの熱容量を足したものであるが、化合の過程でその一部を放出する可能性がある。(<QA+QB)また化合に際して物質A、Bの熱容量だけでは不足し外部からの熱補給を必要とする場合もある。(>QA+QB)
それが正、負のいずれとなるかは別として、化学反応が熱(反応熱)の出し入れを伴うこと、「反応熱が反応前後の熱容量の差に等しい」というのはよく分かる。
多分これはキルヒホフ以前の結論だろう。

3.反応前後の熱容量の差が「反応熱の温度係数」に等しいとはどう意味か
問題は反応熱そのものではなく、「反応熱の温度係数」に等しいというのがどう意味かということだ。
そこで「温度係数」だが、辞書を見ると、これがなかなか難しい。「絶対温度が1度上がるたびに物体の性質が変化する割合」となっているが、これでは何のことかわからない。
別の辞典によると、温度係数はある物質変化を「温度差の一次関数として表すときの係数」であると書いている。温度と直線関係にあるものならなんでも良いのだ。
例えば温めると柔らかくなるというのなら、柔らかさの絶対温度1度ごとの差分を「柔らかさ vs 温度」係数といえばいいだけの話だ。
そして熱化学の場合は「熱発生量 vs 温度」ということになる。「熱発生量は温度が上がれば増える」のだが、その増加率(直線の傾き)が、化合の種類によって規定されるということだ。
熱発生量というのは「天使の分け前」みたいなもので、AとBが化合させてもらったお礼だと思えばよい。
物質の熱容量は比熱と重さ(分子量)をかけたものだが、比熱は物質に固有のものだ。しかし“天使の分け前”としての熱発生量は比熱と関係なく絶対温度によるものだという事実が、ここから導き出される。
なお、ここまでは煩雑を避けるため一次関数として考えたが、これが指数関数だったり対数だったりする可能性はある。むしろその方がありうる。
例えば抵抗温度係数は下記のごとく示されている。
抵抗温度係数1抵抗温度係数2
            ウィキペディアから
AとBの化合過程で化合物の比熱は増加あるいは低下を止め平衡状態に入る、すなわち温度係数がゼロになる、そういう場所があるはずだ。それは実際にあることが確かめられている。

ところでAとBが合体するというのはモデルに過ぎない。実際には、ある物質にはA、B、C、…などさまざまな比熱の物質が含まれている。ということは、一つの物質が化学反応を起こす場合に、熱放射をするものもあれば熱吸収をするものもあるということだ。
ただこれがある程度の高温になると、熱放射と熱吸収が平衡状態を形成する。

ここまでが「熱化学におけるキルヒホフの法則」の原理に関する、数式を使わない説明だ。
おそらく実験観察に基づいた仮説なのだろう。ここではそう覚えるしかない。





その成果が黒体放射に関わる独創的な研究である。
黒体放射の研究は1859年、35歳のことであるが、その前後の数年間に、分光学を用いて次々と重要な発見をしている。
これは後で説明する。
60年に太陽光スペクトルの暗線がナトリウム由来であることを示し、さらにブンゼンとの共同研究でセシウムとルビジウム元素を同定した。

(まだ作りかけです)
化学にとって量子論の出現は深刻だったらしい。量子論は基本的には物理学の学問であるが、化学の根っこを、全面否定と言っても過言でないくらい猛烈に揺るがせた。
ここから化学は自らの根拠を立て直していくわけだが、やはり物理学の分野における量子論の定着と、化学の世界における量子的な物質観の受容は、歴史的に見ていくしかないだろう。

ただし量子力学年表に多くに人の名前が登場したとしても、結局はシュレディンガーとハイゼンベルグの二人に帰するわけで、この二人とアインシュタインがしっかりと理解できなければいくら周辺を掘っても宝物は出てこない。


1859 黒体のスペクトル: キルヒホフが黒体を熱し放射線のスペクトルを分析。スペクトルの相が温度のみに依存することを発見。黒体 (black body) は、入射する熱放射をあらゆる波長に渡って完全に吸収するモデル。

1877 統計力学の理論: ボルツマンがエントロピーを考察。円ダイアグラム表現を提示。

1887 光電効果の発見: ヘルツは電磁波の発生実験のあいだに、帯電した物体に紫外線を照射すると電荷が失われることを発見した。これは光が電気を生んだからである。のちにアインスタインが光の量子効果によるものであることを証明。

1888 電磁波の実在証明: ヘルツがマックスウェルの電磁波理論を実験的に追認。光が電磁波の一種であることが明らかになる。

電磁波の発見は無線通信への道を拓き、マルコーニによって無線通信技術が確立された。

1895 X線・放射線の発見: レントゲンがプラズマ中の電子ビームの実験中にX線を発見。翌年ベクレルが追試中に放射線を発見。

1896 ゼーマン効果: オランダの物理学者ピーター・ゼーマンは、ナトリウム原子を加熱して発光させ、磁界をかけた。このとき1本だった光スペクトル線が数本に分かれることを発見した。これが「ゼーマン効果」と名付けられた。

1897 電子の発見: J.J.トムソンが原子よりはるかに小さい電子を発見。これにより“原子”が原子核と電子という構造を持つことが明らかになった。

1899 ラザフォード、放射線に二つの種類があることを発見。アルファ線とベータ線と呼ぶ。

1900 量子仮説: プランクが黒体放射のスペクトル強度を測定。プランク定数を用いて数式化した。これを量子仮説と称する。

プランクは黒体放射において、黒体に含まれる振動子のエネルギーが量子化されており、プランク分布を示すと主張。この際振動子が持つエネルギー E は振動子の振動数v の整数倍n に比例する。それは E=nhv と規定され、.比例定数hはプランク定数と呼ばれるようになった。

1902 原子核崩壊の発見: ラザフォード、トリウムが原子核崩壊によりラジウムと気体に変換することを発見。その後ラザフォードは「原子物理学の父」と呼ばれる。

1902 レーナルトの光電効果に関する実験: 1.効果は即時である、2.振動数の大きな光ほど飛び出す電子が増え、3.ある振動数以下の光では電子が飛び出さない、という粒子論を支持する所見。

1905 この年アインシュタインは1.特殊相対性理論、2.光量子理論、3.質量とエネルギーの等価性、4.ブラゥン運動の説明を次々と発表。「奇跡の年」と呼ばれる。

1905 光量子仮説: アインシュタイン、量子仮説に基づき
光電効果を光量子で説明。光子 1 個が持つエネルギーε はプランク定数h と光の振動数の積νに等しい。

1905 ブラウン運動の解明: アインシュタインが量子仮説に基づき説明。

1905 質量とエネルギーの等価性: アインシュタインが理論的に等価性を導出した。

1909 アインシュタインが光の粒子と波の二重性を提唱。

1911 原子核の発見: ラザフォードがアルファー線を金箔に照射する実験を行った。このとき透過しないで跳ね返ってくるものを発見。原子核の存在を提唱した。ラザフォードの原子模型と呼ばれる。

1912 ヘスが宇宙線を発見。

1912 ポアンカレがエネルギー量子の本質的性質にかかわる数学的議論を発表

1913 電気素量の決定: ミリカンが油滴実験により、電気素量を測定。基本単位は“e”と名付けられる。

1913 ボーアの原子モデルが提示される。水素のスペクトルについてのリュードベリの公式を説明したもの。原子の定常状態に注目が集まる。

1919 陽子の発見: ラザフォードはα粒子を窒素の原子核に衝突させた。このとき陽子が飛び出してくることを確認。この結果1個の陽子を原子核とする元素、すなわち水素が生成された。

1922 電子の2種の磁気作用の発見: シュテルン・ゲルナッハは磁界中を銀原子が通過するとき、上下の2方向に曲げられることを発見。電子に2通りの磁気作用があることが分かる。

1924 物質波の概念の提唱: ド・ブロイが物質は波と考えることもできると提唱。アインシュタインの光量子仮説と特殊相対論を発展させたもの。

1924 電子のスピンを発見: パウリが2種類のスピンがあることを発見。さらに電子の1つの軌道には同一スピンの電子は1個しか入れないことも発見する(パウリの排他律)

1925 行列力学の開発: ハイゼンベルグ、ボーアの提示した原子の定常状態を行列式で表現することに成功。量子力学の基本方程式となる。

1926 波動力学の開発: シュレディンガーが物質波の考え方を発展させ、波動方程式を発表。量子力学のもうひとつの基本方程式となる。エネルギーに最小値があり、エネルギーが小さいときは飛び飛びの値を取ることを明らかにする。

1927 不確定性関係の理論: ハイゼンベルグにより、粒子の位置と運動量を同時に決定することができないことが示される。同時決定ができなくても、それぞれの物理量の間には不確定性関係が生まれ、それは交換関係によって規定される。

1927 アインシュタイン、不確定性原理に対する不同意を表明。

1928 量子状態を数学的に表現するディラック方程式が明らかにされる。相対性理論と量子論が融合される。

1930 ディラックが中心となり、「量子力学の諸原理」が出版される。ディラックは相対性理論の4次元化により、反粒子の存在を予測。その後、反陽子が確認され量子力学が確立する。

1930 ニュートリノの発見: パウリがベータ崩壊によるニュートリノ放出を提案。(当初はこちらが中性子と呼ばれた)

1931 ルスカが電子顕微鏡を発明。ローレンスがサイクロトロンを発明。

1932 中性子の発見: チャドウィクが電荷を持たない中性子を発見し、原子核のモデルが確立する。中性子の存在はフェルミが予想していた。

1932 アンダーソンが陽電子の存在を実証。(ニュートリノの年表を参照のこと)

1933 フェルミ、チャドウィックの中性子の発見を受けて、パウリの提案した「中性子」を「ニュートリノ」と改名。

1933 核連鎖反応の理論: レオ・シラードが提唱。

1933 ナチが政権を獲得し、ユダヤ人への圧迫を強める。

1935 中間子の存在の予言: 湯川秀樹、原子核の中に陽子を閉じ込める力の存在を提唱する。粒子の大きさを電子の約200倍と推定。パイ中間子と名付けられる。

1936 陽電子を証明したアンダーソンがミュー粒子を発見。

1938 核分裂反応の観察:  ハーンとシュトラスマン、ウランに中性子を衝突させ、バリウムが生じることを発見。

1939 核分裂反応を確認したフリッシュとパイエルス、核兵器の実現可能性を報告。

1940 パウリがフェルミ粒子のスピンを1/2整数とする定理を確認。

1940 第二次世界大戦が始まる。フェルミの活動するコペンハーゲンもドイツに占領される。

1947 くりこみ理論の発表: 朝永振一郎が「場の量子論」における計算方法を確立。クーロン力は質量ゼロのフォトンを交換することによって生ずると説明。

上野武二先生から「大月源二の獄中での絵画制作」という論文を送っていただいた。「美術運動史」という雑誌のNo.166 号で、発行日は4月20日となっている。
先生がますます、多喜二と大月源二の世界に入り込んでいくさまが手をとるようで、畏敬に耐えない。
多分“ナマの事実”の側も、それを書き留める側も、切迫した時間との戦いになっているのであろう。

ところで、この論文の最後に、大月源二の歌三首が紹介されている。めったにお目にかかれるものではないだろうから、この際転載させていただく、
「刑務所内からプロレタリア美術運動の盟友・松山文雄に送った」ものだそうである。大月は1932年6月に治安維持法違反で逮捕されている。多喜二虐殺の33年2月には拘置所にいたことになる。10月にいったん保釈されたあと、34年2月に刑が確定し、甲府刑務所に入所した。そして36年の4月まで服役していた。
ふじ子との出会いは転向・保釈されてまもなくのことである。源二は突如出現したふじ子を、多喜二の“復活”のように受け止めたのではないだろうか。

だから入所時すでに、そこには転向に伴う動揺(クオ・ヴァディス)は越えられていた。そのように思われる。

泣くが如 風空に鳴り 光みち 甲斐の荒野に春きたるらし

鉄窓の 金あみごしにさあをなる 空をななめにおつる鳥かな

山の色 げにあざやかに見ゆるかな 今朝ひょうひょうと 風の音して

いずれも獄舎の小窓を通して、わずかな感覚を手がかりに外界との連帯を歌ったもので、とりわけ第1首は心躍る感慨をみごとに具象化した秀歌である。

“さあを”というのは切り取られたささやかな空の青という意味だろうか。別に空を鳥が落ちるのではなく、小窓で区切られた空間をななめに横切ったに過ぎないのだろうが、この遠近法はシンプルな色彩感覚と相まって絵画に化身されている。「走る男」と同じモチーフなのもしれない。

これに比べると、“山の色”とか“げにあざやか”というのは陳腐だが、“今朝ひょうひょうと”がすべてをすくいあげている。甲府盆地の晩秋というのは、ことに早朝からの寒風は、“秋霜烈日”たるに相応しい。だから山の色の鮮やかさが一層引き立つのである。

大月の獄中生活は三つの要素で成り立っている。早春から晩秋への季節の移り変わり、それを小窓を通じて凝縮された形での受け取り、そしてそれらをポジティブに受け止め、捉え返す静かな確信。

絵については詳しくないのだが、このような心象が入所中の画作にも通底しているのだろうか。

我が家には50インチの堂々たるテレビがある。三菱製で絵は多少落ちるが音がすごい。もともと嫁さんがテレビ人間で、それでこんなすごいのがあるのだが、今は寝たきりで事実上私のものとなっている。
日曜の昼間にカーテンを閉めて、絨毯に座って少し見上げる風に見るとなかなかシアター風である。
連休中に借りたビデオで、「阪急電車」というのが良かった。基本的に女性映画で、男役は刺身のツマ的にしか出てこない。
2011年3月の公開というから東北大震災に完全にかぶっている。これは大方の日本人にはまったく知られない映画ではなかったろうか。めぐり合わせが悪かった映画である。
この映画の舞台となったのは、シックな阪急の中でも宝塚と関西学院、西宮をつなぐ郊外路線で、関西では屈指の洒落たところらしい。20年くらい前、何故か池田で心臓ペーシングのセミナーがあった。帰りに宝塚に寄った記憶がある。私は手塚治虫の記念館を見てきた、連れは宝塚歌劇場を見てきたらしい。
と言うくらいで、あまり馴染みのない場所である。
映画の方だが、宮本信子と南果歩が圧倒的によい。実は最初、ふたりとも誰かわからなかった。口元と喋りと仕草がすごくて、「誰やろう? なにか見た気がしてしょうがないんだけど…」と言ったら嫁さんが指盤で教えてくれた。「目は口ほどにものを言い」と言うが、口元の美しさがえらく目立つ映画であった。
主役の俳優は中谷美紀という人らしいが私はよく知らなかった。ちょっとゴツめの顔立ちであるが、映画ならではのドぎつめなキャラなので、それをリアルに作り上げた実力はそれなりのものなのであろう。衣装と宝飾は間違いなくA級だった。
あと、うまいなと思ったのは田舎出の女子大生を演じた女優さん。谷村美月というらしい。横にいたらちょっと引いてしまいそうな、ちょっと濃すぎる映画向きの美人だ。
その他、これだけ多くの役者がみなうまく化けていて、登場人物をつなげる脚本が良く綾んでいて、エキストラまでふくんで画面の目が詰んでいて、この上なく贅沢な映画だった。ごちそうさま。

結局、英語版ウィキで見る限り、ケミストリーというのは物理化学のことであった。
無機化学、有機化学というのはその応用系であり、皮に過ぎない。
羊頭を掲げて狗肉を売るというたぐいになる。
ただしこのたぐいの話は実によくあるのであって、私の専門である医学などというのも考えてみれば相当に胡散臭いところがある。
むかし文庫クセジュだったかに「人間生物学」(ショシャール)というのがあって、まさに「それって医学じゃん」という感じだった。
もちろん、生物学もそう偉そうなことは言えないわけで、生物を対象とする有機化学の一分野と言えなくもない。


英語版ウィキで物質のことをマターと呼んでいることに新鮮な感じをおぼえた。
言われてみればたしかにマターも物質だが、普通物質といえばサブスタンスという英語が思い浮かぶ。
化学が物質をあつかう科学だとすれば、その対象となるのは化学物質であり、それは通常ケミカル・サブスタンスと呼ばれる。
サブスタンス(物質)と呼べば済むものをマター(事物)と呼ぶのは、化学屋さんの一種の衒いみたいなものではないかと思う。
むしろマター全般をあつかうのが物理学で、その中でサブスタンスに特化したのが化学なのではないかと思ったりもする。
物理学は森羅万象、ありとあらゆる形而下的な事物や現象を扱う。これに対して形而されていないもの、こちら側から言うと、いまだ認識されていないものは、形而上学、哲学の対象世界に入る。


考えてみると「医学者」というのも怪しい商売で、いっそ「人間相手の生物学者です」と名乗ればということになる。もっと露骨に言えば、「医者の免許持っている生物学者です」という話だ。
たまに医者のアルバイトするから、普通の生物学者より実入りは良い。たいていは学位取るまでの「学者」で、その後は博士号のある医者として金を稼ぐことになる。少なくとも普通の生物学者からはそう見られている。
それが素人の前に出ると、とたんに偉そうにふんぞり返る。そして御大層な生物学者のフリをする。
困るのはこういう連中が教授会の主流となるから、「医学は理数系だ」と主張して、生物と人間の見境もつかないような医学者や学生を集め、育てることになる。731部隊は目前である。

「化学」とは何か 英語版Wikipediaより その3

 

「その2」では目次のうち

2.1 物質

                2.1.1 原子

                2.1.2 要素

                2.1.3 化合物

                2.1.4 分子

                2.1.5 物質および化合物

                2.1.6 モルと物質の量

までを訳した。

「その3」では

2.2 フェーズ

2.3 結合

2.4 エネルギー

を訳出する。

 

2.2 位相(フェーズ)

異なる化学分類を区別する特定の化学的性質に加えて、化学物質はいくつかのフェーズで存在することができる。

ほとんどの場合、化学分類はこれらの内部相分類とは独立している。

しかしながら、より外部的な相は、ある種の化学的性質と両立しない。

相は、圧力または温度などの条件の範囲にわたって、同様のバルク構造特性を有する化学系の状態の集合である。

密度および屈折率などの物理的特性は、相の特性値内に収まる傾向がある。

物質の相は相転移によって定義される。相転移は、システムに投入された、またはシステムから取り出されたエネルギーがバルク状態を変更せずに、システムの構造を再編成することです。

このあたり、さっぱりわかりません。「バルク相」はCampbellらが1962年に発表した概念なのだそうですが、界面化学だの結晶学だのという用語がわからないと、その解説もますます謎を深めます。

相転移は不連続な境界を持ちますが、時に連続的であることがあります。この場合、物質は超臨界状態にあると考えられます。

相の最もよく知られた例は、固体、液体、および気体である。多くの物質は複数の固相を示す。

例えば、固体鉄においては温度および圧力に基づいて変化す3つの相が存在する。例えば石炭と黒鉛とダイヤモンドである。

固相間の主な違いは原子の結晶構造または配列である。

一般的に遭遇するもう一つの段階は、液相である。これは、水溶液中に溶解した物質の状態である。

あまりよく知られていない相には、プラズマ、Bose-Einstein凝縮物およびフェルミック凝縮物、ならびに磁性材料の常磁性および強磁性相が含まれる。(まったくわからないが一切飛ばす)

 

2.3 結合(ボンディング)

分子または結晶中に互いに粘着している原子は、互いに結合していると言われている。

化学結合は、核内の正電荷とその周囲を振動する負電荷との間の多重極バランスとして視覚化することができる。

単純な引力と斤力のエ強さと分布は、電子が他の原子に結合する可能性を特徴づけるものです。

化学結合は、共有結合、イオン結合、水素結合またはファンデルワールス力によるものであってもよい。(ファンデルワールスはとりあえずわからなくてもよさそう)

これらの種類の結合はそれぞれ、ある程度のポテンシャルがあり、分子や結晶中に原子を一緒に保持する相互作用を作り出します。

多くの単純な化合物では、原子価結合理論、原子価シェル電子対(でんしつい)反発モデル。

valence shell electron pair repulsion ruleの頭文字をとってVSEPR理論とも呼ばれる。「原子価軌道上の電子は相互に反発し、電子対はその反発が最も小さくなるように配置する」らしい。

また、酸化数の概念を用いて分子の構造と組成を説明することができます。

金属が1つ以上の電子を失うとイオン結合が形成され、正に荷電したカチオンになり、電子は非金属原子によって得られ、負に帯電した陰イオンになる。

反対に荷電した2つのイオンは互いに引き合う。イオン結合は、それらの間の静電気力です。

例えば、金属であるナトリウム(Na)はNa +カチオンになるために1電子を失うが、非金属である塩素(Cl)はこの電子を得てCl-になる。 イオンは、静電引力のために一緒に保持される。

そして、その化合物の塩化ナトリウム(NaCl)または一般的な食塩が形成される。 

共有結合において、原子価電子の1つ以上の対は、2つの原子によって共有される。その結果として得られる電気的に中性の結合原子団は、分子と呼ばれる。 

原子は原子価電子を共有して、各原子の希ガス電子配置(最外殻に8電子)を作り出す。

価電子帯に8個の電子を持つように結合する傾向がある原子は、オクテット規則に従うと言われています。

しかしながら、水素およびリチウムのようないくつかの元素は、この安定な構成を達成するために、最も外側の殻に2つの電子のみを必要とする。

これらの原子はデュエットの規則に従うと言われており、このようにして外側の殻に2つの電子を持つ希ガスヘリウムの電子配置に到達している。

同様に、古典物理からの理論を用いて多くのイオン構造を予測することができる。

金属錯体のようなより複雑な化合物では、原子価結合理論はあまり適用されず、分子軌道理論のような別のアプローチが一般的に用いられる。


エネルギー

化学の範疇においてエネルギーは、物質の原子、分子または化学構造の変化として生じる属性である。

化学変化とエネルギー

化学的変化は、これらの構造のうちの1つまたは複数の変化を伴う。したがって物質のエネルギーの増加または減少を必ず伴う。

ある種のエネルギーは周囲と反応の反応物との間で熱または光の形態で伝達される。

したがって、反応生成物は、反応物(リアクタント)よりも増減したエネルギーを有することになる。

最終状態が初期状態よりもエネルギースケールにおいて低い場合、反応は発エルゴン反応(exogonic)であると言われる。吸エルゴン反応(endergonic)の場合、その状況は逆である。

反応が周囲に熱を放出する場合、反応は発熱性であると言われる。吸熱反応の場合、反応は周囲からの熱を吸収する。

化学反応は、反応物が活性化エネルギーとして知られるエネルギー障壁を超えなければ、常に不可能である。

化学反応の速度(所与の温度Tで)は、ボルツマン因子に関係している。これは、所与の温度Tにおいて、分子がE以上のエネルギーを有する確率である。

此処から先は五里霧中です。まずボルツマン因子ですが、「温度T の熱平衡状態にある系において、特定の状態が発現する相対的な確率を定める重み因子」だそうです。
すごく単純化すると「反応速度を定める係数」みたいなもののようです。これがボルツマン係数(k)と呼ばれるものです。

この反応速度が温度に指数関数的に依存することは、アレニウス方程式として知られている。

アレニウスの式: ボルツマン定数 k と絶対温度 T との関係を表わす式で、Eが活性化に要するエネルギーを示す。  k=A exp (-E/RT)

化学反応が起こるのに必要な活性化エネルギーは、熱、光、電気または機械的な力の形で超音波の形態であり得る。

関連概念である自由エネルギーは、エントロピーも考慮に入れ、熱力学における反応の実現可能性を予測し、化学反応の平衡状態を決定するための非常に有用な手段である。

この反応は、ギブス自由エネルギーの総変化が負である場合にのみ実現可能である。変化がゼロなら化学反応は平衡状態にある。

電子、原子、分子のエネルギー

電子、原子、分子には限られたエネルギー状態しか存在しない。それは、結合されたシステムのエネルギーの量子化を必要とする量子力学の規則によって決定される。

高エネルギー状態の原子/分子は励起されたと言われる。励起エネルギー状態にある物質の分子/原子はしばしばより反応性が高い。 すなわち、化学反応に対してより敏感である。

物質の位相は、必ずそのエネルギーと周囲のエネルギーによって決定されます。

エネルギーとフェーズ

物質の分子間力が周囲のエネルギーがそれらを克服するのに十分でないようなものである場合、それは水(H 2 O)の場合と同様に液体または固体のようなより規則正しい相で生じる。

水の分子は水素結合によって強く結合されているため、室温では液体です。いっぽう硫化水素(H2O)は、その分子がより弱い双極子と双極子によって結合されるので、室温および常圧では気体である。

ある化学物質から別の化学物質へのエネルギー移動は、ある物質から放出されるエネルギー量の大きさに依存します。しかし熱エネルギーはより容易に移行する。

物質中の振動および回転エネルギーにより発生する音子(フォノン)は、電子エネルギー移動が誘発する光子よりもはるかにエネルギーが少ないを有するからである。

したがって、振動エネルギーレベルおよび回転エネルギーレベルは、電子エネルギーレベルよりも密接に離れているので、熱は、光または他の形態の電子エネルギーに対して物質間でより容易に伝達される。

例えば、紫外線電磁放射は、熱的または電気的エネルギーと同様に、ある物質から別の物質に多くの有効性で移動されない。

異なる化学物質の特徴的なエネルギーレベルの存在は、スペクトル線の分析による同定のために有用である。

様々な種類のスペクトルが化学分光法でしばしば使用される。 IR、マイクロ波、NMR、ESRなど

分光法はまた、遠隔の物体(星や遠方の銀河など)の組成を、その放射スペクトルを分析することによって識別するためにも使用されます。

化学エネルギーという用語は、しばしば、化学反応を介して変換を受ける化学物質または他の化学物質を変換する可能性を示すために使用される。


「化学」とは何か 英語版Wikipediaより その4

「その3」では目次のうち

2.2 フェーズ

2.3 結合

2.4 エネルギー

を訳出した。

「その4」では

2.5 反応

2.6 イオンおよび塩

2.7 酸性と塩基性

2.8 酸化と還元

2.9 均衡

を訳出する。

反応(リアクション)

化学物質が他の物質との相互作用またはエネルギーの結果として変換されると、化学反応が起こったと言われる。

したがって、化学反応は物質が他の物質と密接に接触するときの「反応」に関連する概念です。

混合物であろうと溶液であろうと、 何らかの形のエネルギーへの暴露、あるいはその両方が含まれる。

それは、反応の構成要素とシステム環境との間で、なんらかのエネルギー交換をもたらす。

反応は実験室のガラス器具の中で起こるように設計することもできます。

化学反応は、分子の形成または解離をもたらす。これは、分子が2つ以上のより小さな分子を形成するように崩壊する。または分子内または分子間の原子の再配列を伴うこともある。

化学反応は、通常、化学結合の形成または切断を伴う。酸化、還元、解離、酸 - 塩基中和および分子再配列は、一般的な化学反応の代表である。

化学反応は、化学式を用いて象徴的に示すことができる。原子核の変化を伴わない化学反応では、方程式の両辺の原子の数と種類は等しい。

核反応は核粒子、すなわち陽子と中性子に対してのみ当てはまる。

反応とメカニズム

化学反応の過程で化学結合の再編成が起こる。この一連の過程をその機構と呼ぶ。

化学反応は多数のステップで行われる。それぞれが異なる速度を有すると想定される。 従って、反応の過程で可変安定性を有する多くの反応中間体を想定することができる。

反応のメカニズムと中間産物を説明するために多くの反応メカニズムが提案されている。多くの物理化学者は、このようなメカニズムを探求し、提案することに特化しています。

なかでもWoodward-Hoffmannの法則のようないくつかの経験則は、化学反応のメカニズムを解析するのに役立っています。

ウッドワード・ホフマン則 ペリ環状反応の選択性を説明する法則。 その内容から軌道対称性保存則とも呼ばれる。
ということでペリ反応を知らない人には無縁のもの。

IUPACのゴールドブックによれば、化学反応は「化学物質の相互変換をもたらすプロセス」である。したがって、化学反応は、基本反応または段階的反応であってもよい。

IUPAC 国際純正・応用化学連合(International Union of Pure and Applied Chemistry)の略称。ここの命名法が世界で用いられている。ゴールドをふくめ8色の本があるが、化学用語はゴールドに集約されている。

この定義には、配座異性体の相互変換が実験的に観察可能である場合が含まれるという点で、さらに注意が必要である。

そのような検出可能な化学反応は、通常、この定義によって示されるような分子実体のセットを含む。しかし、単一分子の実体を伴う変化にもこの用語を使用することは、しばしば概念的に便利です(すなわち、「顕微鏡的化学事象」)


イオンと塩(ソルト)

イオンは、1つまたは複数の電子を失ったまたは獲得した荷電種、原子または分子である。

原子が電子を失って電子よりも多くのプロトンを有するとき、原子は正に荷電したイオンまたは陽イオンである。原子が電子を得てプロトンよりも多くの電子を有するとき、原子は負に荷電したイオンまたは陰イオンである。

カチオンおよびアニオンは、Na +およびCl-イオンなどの中性塩の結晶格子を形成して塩化ナトリウムまたはNaClを形成することができる。

酸 - 塩基反応中に分裂しない多原子イオンの例は、水酸化物(OH)およびリン酸塩(PO43−)である。

プラズマは、通常は高温によって完全にイオン化された気体状物質からなる。


酸性と塩基性

物質は、しばしば酸または塩基としても分類される。

酸塩基の挙動を説明するいくつかの異なる理論がある。最も単純なのはアレニウス理論である。

「酸は水に溶解するとヒドロニウムイオンを生成する物質であり、塩基は水に溶解すると水酸化物イオンを生成する物質である」というものである。

Brønsted-Lowry酸塩基理論によれば、酸は、化学反応において正の水素イオンを別の物質に供与する物質である。塩基は、水素イオンを受け取る物質である。

第3の理論は最も一般的なもので、新しい化学結合の形成に基づくルイスの酸塩基理論である。

ルイス理論は、酸が、結合形成のプロセス中に別の物質から一対の電子を受容する物質であることを説明している。塩基は、新しい結合を形成するために一対の電子を提供する物質である。

この理論によれば、交換される重要なことは電荷である。

この酸・塩基概念の歴史で明らかなように、物質が酸または塩基として分類される他のいくつかの方法がある。

酸強度は、通常2つの方法によって測定される。アレニウスの酸性度の定義に基づく1つの測定値はpHである。

これは、溶液中のヒドロニウムイオン濃度の測定値であり、負の対数スケールで表される。したがって、低いpHを有する溶液は、高いヒドロニウムイオン濃度を有し、より酸性であると言える。

ブレンステッド - ローリーの定義に基づく他の測定値は、酸解離定数(Ka)である。これは物質が酸として作用する相対的能力を測定します。

すなわち、より高いKaを有する物質は、低いKa値を有する物質よりも化学反応において水素イオンを供与する可能性が高い。


酸化・還元(レドックス)

レドックス(還元酸化)反応には、電子が得られ(還元)、電子が失われる(酸化)原子の酸化状態が変化するすべての化学反応が含まれます。

他の物質を酸化する能力を有する物質は酸化性であると言われ、酸化剤、酸化剤または酸化剤として知られている。酸化剤は、他の物質から電子を除去する。

同様に、他の物質を還元する能力を有する物質は還元性であり、還元剤、還元剤または還元剤として知られている。還元剤は、電子を別の物質に移動させ、それによって酸化される。

電子を「寄付」するので、電子供与体とも呼ばれます。

酸化および還元は、酸化数の変化を適切に意味する。実際の電子の移動は決して起こり得ない。

したがって、酸化は、酸化数の増加、および酸化数の減少としての減少としてよりよく定義される。

 

平衡(イキリブリアム)

平衡の概念は、化学の文脈において科学全体にわたって広く使用されているが、化学組成の多数の異なる状態が可能な場合にいつでも発生する。

例えば、相互に反応することができるいくつかの化合物の混合物、または物質が複数の種類の相に存在することができる場合。

平衡状態の化学物質の系は、たとえ変化しない組成を有するとしても、しばしば静的ではない。

物質の分子は相互に反応し続け、したがって動的平衡を生じる。したがって、このコンセプトは、化学組成などのパラメータが経時的に変化しない状態を記述する。

 

 

 



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